モノ作りにおいて、そのニーズや使われ方、どの様に使われているか等を知る事はとても重要である。何かをする上での根幹と言ってもいいと思う。
商品化では、それがなければ売り上げどころか完成も難しいだろう。
様々な人が多種多様に活用し、永続させる為にもマーケティングリサーチは必要に感じる。
定義として「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け顧客がその価値を効果的に得られるようにする」とされ、日本では、「マーケティングとは企業および他の組織がグローバルな視野に立ち顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」とある。
年齢層や使用頻度、活用法などを細かく調査・分析する事で今求められているものへのイメージと具体化が出来る様になる。
大事なのは「何をしたいのか」「使う人のしたい事をいかに便利的で手軽にできるか」、この2つを突き詰める事に思う。いくらモノが良くても扱いが難しくては人の興味は損なわれると思う。
手軽さやシンプルさ等も大切になっていく。その中に専門的な知識や技法があれば、一般向けにブレイクスルーし最適化する必要もある。利益の為には、より多くの人々に使ってもらえる様他社の類似商品のリサーチも不可欠になる。そういった事で差別化も図っている。
マーケティングは、訴求におけるすべての根本・コンセプトになりピントのズレは、市場のニーズとかけ離れたものに繋がると思う。
技法として数種類存在し、以下の通りになる。
まず、パネル調査。先に述べた
「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「いくらで」「いくつ」買ったのかといったデータをカテゴリーに」分けてデータ調査・分析した上で、さらにデータを収集。
消費者の購買行動を詳細に捉え、消費者ニーズ分析やセグメンテーション、施策実施後の評価などに活用出来る。
これらを細分化、研究する事により消費者パネルと同じ調査対象者から、テレビやWEBなどのメディア接触記録を収集することで、メディア接触と購買の関係性を明らかにすることもでき、更に質高い訴求と広報活動が可能になる。
また、もうひとつの調査として「小売店パネル調査」というものもある。
これは、同じ調査対象店舗からPOSデータ(商品の販売データ)を収集し続ける調査。「いつ」「どこで」「どのような店舗(業態)で」「何が」「いくらで」販売されたのかといったデータを収集・分析する事で、店頭での販売実態を捉え市場規模やシェア動向の監査や、店頭プロモーションの施策立案などに活用することができる。
店舗側に軸を置き、売り方や宣伝の仕方などの実態を調べる事で、販売方法やシェアを踏まえた伝達手段の拡大と浸透が図れると思う。使用者の目的やターゲット層、頻度などの動的な所へのリサーチが出来る。ヒット後の商品の改善、似た商品が世に溢れた時の新しさを見つける過程になると思う。
パネル調査には、他に「アドホック調査」があり、これは2種類ある。課題に応じて、調査対象者、聴取内容などの調査設計を都度カスタマイズして行い調査している。パネル調査がどちらかというと生活者の「行動」を捉えるのに対しアドホック調査は、パネル調査では捉えきれない生活者の「意識」を捉える目的で行われる。
量(金額や数量など)や「割合(パーセンテージ)のように数字で表現するデータを「定量データ」といい、これを収集・分析する調査を「定量調査」と言われる。主に、市場実態を把握すること、仮説を検証することを目的に行われ、例えば商品開発のプロセスにおいては、カテゴリーユーザーの実態把握、商品コンセプトのアイデアスクリーニング、価格の妥当性、パッケージの評価など、あらゆるステップで実施される。
定量データは、一般的にはアンケート調査によって収集され、広い地域から多くのデータを得ることが可能となる。数値化できないデータを「定性データ」といい、これを収集・分析する調査を「定性調査」という。
主に、「どう感じたのか?」や「なぜそのような行動をとるのか?」など定量調査では見えにくい、生活者の心の動きや、行動の理由を探ることを目的に行われる。
「定性データ」は、調査対象者とインタビュアーの1対1で行われる。
デプスインタビューや、複数の調査対象者が参加して行われるグループインタビューによって収集される。調査対象者の生の声で本音が聞きやすく、企業の担当者が想定していなかった新しい発見や、調査対象者自身も自覚していなかった深層心理が発見できることもある。
ここには、アンケートや市場でのインタビューなど実際の使用者の意見を集めそれを分析する事でニーズや商品の可能性それらの明確・拡大化を狙える気がした。
カテゴリー分けされたもののそれぞれをさらに目的の為に詳しく突き止め確かな情報に仕上げ、それが商品化に向けたコンセプトに繋げる、やるとすれば研究好きな自分としては個人的にも楽しめる様な気がした。商品に対して自分の認識と別の事実もあり、理解を深める事も出来る。
企業では商品・収益化の為にこれらを徹底的に行い、訴求や広報活動へ繋いでいく。そこには、分析や広報活動だけでなく必要とあれば関係者が現地まで行きよりリアルな市場調査をし、店舗でもお客様から生の声を知り本社と連携を取る。
それによって不明瞭だったニーズや価値のヒントも掴める。そして、膨大にある情報に想いと込めて商品化し世間に伝える。ニーズを的確に捉え、社会に必要な価値を提案するのは素晴らしい事だと思う。