TwitterやFacebookに加えて、SNSでのマーケティングの場所として使われているのがInstagramですが、実は同じSNSであってもマーケティングという観点から見た場合には顧客属性が変化していることをご存知でしょうか?
どんな媒体でも同じですが、SNSマーケティングを考える上では、まずはプラットフォームが持っている属性を知っておくことが大切です。
Instagramの大まかな特徴として以下のようなものが考えられます。
Instagramはコミュニティ重視型
ビジュアルに対する訴求力が強い
拡散力は低い傾向にある
他のSNSよりも”Instagramは攻略難易度が高い”というイメージもありますが、顧客属性と展開する商品がマッチすれば、ビジュアルに訴えられるという強い訴求力を発揮することも可能です。
顧客はイメージ出来ないものには振り向かない
マーケティングをしていく上でもっとも大切な要素の1つ。それは、サービスや商品を購入した”後”にお客様にどういった変化があるのか?ということを強くイメージさせるということです。
痩せたい人に「これは効果的です」と紹介しても、顧客の心理は購入に働かずに「疑い」に入ってしまいがちです。サービスを利用することによって”顧客にもたらされるメリット”をハッキリとイメージさせるためには、視覚的に訴える訴求が必要になります。
よくあるテレビの通販などでも使用されている手法ですが、使用前、使用後をビジュアルとして比較することで顧客の心理を動かしています。
ブログやサイトの中でもライティングの手法によって未来をイメージさせるということはありますが、ECサイトなどで「商品の解説」などしかコンテンツがないような場合には、Instagramを利用して、実際に使用した姿や状態を直接的に訴求することが出来るのです。
コミュニティ形成によるマーケットの確保
最初に要点として紹介しましたが、Instagramをマーケティング市場として捉えた場合の特徴は、同じ趣味や趣向が近いコミュニティが形成されているという点です。
Twitterなどに比べるとハッシュタグの要素も多く、視覚的なイメージを共有出来ることから自然と目にする写真も同じようにカテゴライズされていきます。カテゴリーの種類は豊富ですが、サービスや商品に興味がありそうな潜在顧客へのアピールは他のSNSに比べるとリサーチも含めて難易度は低いと言えるでしょう。
何故なら、Instagramの利用者も、自分の興味のあるハッシュタグなどを利用して写真をアップロードしていることが多いからです。
では、逆に考えてみましょう。
通常のWEBマーケティングにおいては、顧客の心理をペルソナ化して売り手がニーズを把握する必要がありますが、利用者が自分自身の趣味、趣向を発信しているInstagramでは最初からどんな分野に興味を持っているのか?ということが明確に分かります。
そして、SNSという特性上、ユーザーとの距離が近いことも1つの特徴です。
ビジュアルへの訴求は共感を生みやすい
これは基本的なサイトやブログコンテンツにも言えることですが、多くのユーザーは簡潔な答えを求めています。
SEO対策としての視点からすると、やはり文字数というものはどうしても必要な要素の1つですが、本来、顧客の心理が動くのは共感を得られた時です。共感を得るためには、文章であれば読み手に自分との境遇を重ねる技術が必要ですが、ビジュアルに対する訴求であれば、技術はそこまで必要としません。
頭の中で「イメージ」するという点では共通しますが、ビジュアルから得られる情報量は文字よりも多く、想像することが簡単なのです。
想像しやすいということは顧客の心理に大きな影響を与えることが出来るのです。
拡散力の問題をどうやって解決するか?
最初にも紹介したように、有名人でもなければInstagramでの拡散力を確保することは難しいです。
ビジュアルでの訴求が可能というメリットの反面、拡散力をどうやって身につけるか?という点はInstagramを利用したマーケティングを考える上での課題になってくるでしょう。
マーケティング方法としては、Instagramそのものに広告を出すことも視野に入れるものもありますが、インフルエンサーの影響力もTwitterなどよりも効果が高いと言われています。
しかし、広告にしてもインフルエンサーへの依頼にしても、費用対効果や損益分岐点はしっかりと分析しておく必要があるでしょう。
Instagramはビジュアル訴求の補助に
潜在顧客に対しての訴求方法の1つやマーケティング市場の選択肢としては有効だと言えますが、Instagramを主軸にするとなると、一気に難易度が跳ね上がると考えられます。
このため、自社メディアやサイト、ブログなどの広報用にビジュアル化を目的としてマーケティングの補助とするのが現在では一番最適な活用方法ではないでしょうか?
WEBマーケティングの主軸をどこに置くか?という課題は今後も広がる可能性が非常に高いですから、選択肢は多ければ多いほど露出に繋がることは間違いありません。
ただし、主軸が中途半端になってしまっては逆効果になってしまう可能性もあるので、そういった部分には注意をしていきたいところです。