昨今のマーケティング市場でよく話題に上がる、インタラクティブ動画をご存じでしょうか。
インタラクティブ動画は、ただ見るだけの動画ではなく、動画内で視聴者がアクションを起こせる機能を設置し、より印象に残りやすく編集した動画です。
今回のコラムでは、このインタラクティブ動画について、現在の状況と今後の流れをご紹介していきます。
これからインタラクティブ動画市場に参入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
インタラクティブ動画が登場した背景
インタラクティブ動画が登場した背景についてご説明いたします。
大きく3つのポイントに焦点を当ててご紹介しますので、現在の動向についてよく把握しましょう。
情報化社会によるインターネットの普及
年々、情報化社会への進化を遂げている現代においては、インターネットやモバイル回線の存在はなくてはならないものになっています。
また、国民が所持しているモバイル端末の内、9割以上がスマートフォンやタブレット端末です。
特に10代〜20代の約98%の人々がスマートフォンやタブレットを所持していると言われています。
その結果、さまざまな情報を動画から取得する人も増え、多くの広告宣伝では動画を使用しています。
さらにYouTuberが人気職業の上位に入っていることからも分かるように、トレンドにのせることができるか否かは、YouTubeを始めとした動画戦略が鍵を握っていると言っても過言ではありません。
SNSの拡大
上記のようなインターネットの普及と共に、SNSの拡大も重要なファクターの1つです。
YouTubeはもちろん、InstagramやTwitterでも短い動画を載せることができ、10代に圧倒的な人気を誇るTikTokは、まさに動画を活用したSNSの筆頭とも言えます。
昨今の情勢も相まって、お家時間が増えていることも影響しており、SNSとマーケティングは切っても切り離せない状態になっています。
大手企業やブランドが公式SNSアカウントを所持しているのはもはや当たり前の段階で、そこからどのように情報をバズらせていくのかを考えているのです。
動画マーケティングの定着化
上記のように各SNS媒体を活用して、動画を使用したマーケティングを行っている企業は増加しています。
自社で動画を作成する他にも、商品をインフルエンサーに提供し、その商品を紹介した動画をインフルエンサーに公開してもらう方法もあります。
また、インタラクティブ動画を作成し公開すれば、視聴者のアクション部分から動向を分析することが可能です。
ほぼリアルタイムで分析が可能なので、そこから問題点を見つけ出し、PDCAサイクルを効率よく回すことにつなげられます。
ショッピング関係の動画であれば、売上目標の達成にも貢献できるでしょう。
今後のインタラクティブ動画と動画マーケティング
インタラクティブ動画登場の背景から考えると、昨今の動画マーケティングの需要の高さは、今後も引き続き維持されていくと予想されます。
そこで気になってくるのは、インタラクティブ動画や動画マーケティングが今後どのような発展を遂げていくかではないでしょうか。
そこでここからは、今後のインタラクティブ動画と動画マーケティングの将来性についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
短時間で情報伝達をする
動画コンテンツが溢れている世の中では、1本1本の動画を最初から最後まで見る人は少ないと言われています。
動画を1.5倍速で再生したり、途中で数秒のスキップを挟んだりすることで、短時間で動画を消費する傾向にあります。
現代の話題の移り変わりは激しく、上記のようにしてできるだけ多くの情報を取り込める状態にしなければ、情報のトレンドから置いていかれてしまう可能性があるのです。
動画を制作する際には、1本を10分前後に収め、ジャンプカットなどを多用することでテンポ感の良い編集にすることが重要です。
そして、インタラクティブ動画で重要な視聴者のアクション要素は、内容の邪魔にならない程度に設置し、より動画の印象を強く残すような作用が起こるように、考慮する必要があります。
インタラクティブな要素を上手く活用することができれば、短時間の動画であっても視聴者の記憶に残り、最後まで視聴することにつながるでしょう。
見る動画から触れる動画
動画作成・配信技術の進化の流れは、確実にフィールドが広がっており、より高度なものを要求され始めています。
見るだけの動画では膨大な母数がある動画市場で埋もれてしまうため、昨今は次第に触れられる動画に進化しているのです。
実際に新たな付加価値や特別な体験を付随させることで、よりユーザーの記憶に残るような動画にすることを目標にしているケースが非常に多いです。
例えばショッピング系の動画では、興味のある商品をタップすることで販売サイトに誘導したり、ストーリー系の動画では、自分の手でストーリーの分岐点を選択できたりします。
このような動画は、ユーザーにとってより有意義な動画体験になり、クライアント側はアクションの動向を分析することで、マーケティング戦略の構築に役立てられます。
まさにWin-Winな関係性になれるため、インタラクティブ動画市場は今後も活性化していくと考えられるでしょう。
まとめ
今回のコラムでは、インタラクティブ動画市場の現在の状況と将来性についてご紹介させていただきました。
インタラクティブ動画の制作には高度な技術が必要になるというイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、YouTubeなどを筆頭に簡単にインタラクティブ機能を追加できる編集ツールは多数存在しているので、導入を検討されている方は積極的に挑戦してみてください。
マーケティングのターゲットに合わせた効果的なインタラクティブ効果を付与することができれば、動画宣伝の効果をより高めることができるはずです。
現状の宣伝方法に満足感を感じていない方は、ぜひインタラクティブ動画の導入を検討してみてください。
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