マーケティング調査のやり方をご紹介

 

マーケティングとは

そもそもマーケティングとはどんな仕事なのか。マーケティングと一口に言っても、その内容は人によって様々です。商品開発や広告・宣伝、営業企画など担う業務は多岐にわたります。しかし、そこに共通していることは、自社の商品を「知ってもらうこと」「買ってもらうこと」「また買ってもらうこと」この3つを目指すことです。 その中でも重要な業務のひとつが『マーケティング調査』、『市場調査』とも言われる業務です。商品開発をする時、社内でどんなに評価の高い商品が生まれたとしても、それにお金を払う価値があるかどうかを決めるのは市場、つまりお客様です。 会社内でどんなに評価の高い商品であっても、それが市場に受け入れられなければ意味がありません。 そのために必要になるのがマーケティング調査なのです。  

マーケティング調査の方法

マーケティング調査で大切なことは ①売れる市場なのかを調べる ②競合他社を調べる ③自社を調べる この3つです。  

売れる市場なのかを調べる

例えば何か新しいスイーツを販売しようとしていたとします。 ここでドーナッツとクレープどちらで勝負をしようか悩んでいる場合、ドーナッツとクレープの両方の市場を調査しなければなりません。 まずはインターネット上で調べることのできるデータ、これを『二次データ』と言います。Googleなどの検索エンジンから見つかる、どこかの誰かが何か別の目的のために集めたデータです。帝国データバンク等で調べられる情報も二次データに入ります。 二次データは簡単に安く手に入るメリットがある一方、より詳細な分析や具体的なデータを集めることはできません。ですから、ドーナッツやクレープを販売している会社がどのくらいあるのか、市場規模はどのくらいなのか、年間どのくらい販売されているのかなどの情報はこの二次データの段階で手に入れることが可能です。しかし、自社の商品のコンセプトがはっきりしてきてより具体的なデータが知りたい場合、この二次データで手に入れることはできませんので、実際にフィールドに出向きアンケートなどを行って手に入れる『一次データ』が必要になってきます。 一次データは収集するのに時間と労力はかかってしまうものの、自社独自のデータになるため調査の目的にぴったり合うデータが手に入りますし、競合他社に真似されることもありません。よりオリジナルなデータが獲得できるのです。アンケートをとるときは『n値』と呼ばれる「何人の人にアンケートを行ったか」という値が重要になってきますが、最低でも400人以上の人に調査をしたほうがいいと言われています。 その市場の調査によって得られたデータを分析・比較し、より需要の高い、売れている商品を選ぶことで失敗する確率は低くできますね。  

競合他社を調べる

市場調査で分析・比較した結果、ドーナッツで勝負するのがいいと決まったら、ドーナッツを販売している会社の情報を一通り集めます。それぞれの会社がどんなドーナッツをコンセプトに売っているのか、例えば素材にこだわった高級ドーナッツを売りにしている会社やどうぶつなどに見立てたかわいいドーナッツを販売している会社もあるでしょう。SNSなどで検索をかければ、競合の商品がどのくらい注目されているかというのも分かります。 注目を集めているコンセプトであれば、その商品は売れやすいということになりますが、他社が上手くいっている商品をそっくり真似たとしても同じように売れるかというとそうではありません。この時に「競合が少ないコンセプトやジャンルなら勝てるのではないか?」と考えたとします。その数少ない競合にある程度儲けが出ている状態であればその通りかもしれませんが、もし競合が少ないにもかかわらずそのジャンルにあまり儲けが出ていなかった場合は、そもそもそこに需要がない可能性が高く危険な場合があるので注意しましょう。   ポイントは需要が高い要素は取り入れつつ、他社と差のつく自社のオリジナリティを持つことです。   そこで先ほどの市場調査の一次データが役に立ちます。アンケートの中に「サイズも大きいし、マスクをしているから食べ歩きがしにくい」という意見があったとします。このような市場の悩みというのは重要なポイントです。なぜなら市場の悩みを解決できる商品は売れる可能性のある商品だからです。 コロナ禍でマスクをすることが日常になってしまったため、以前までできていたような食べ歩きがしづらくなっています。そんな中、競合の販売しているドーナッツがサイズの大きなものがほとんどであれば、一口サイズのドーナッツがあれば他社と差別化ができ、尚且つ市場の悩みも解決できる商品となりますので、一口ドーナッツで勝負するのがいいという情報が得られます。  

自社を調べる

自社を調べるというのは、これまでの調査で具体化してきた商品の、強みや弱みなどをより具体的にするということです。これにより商品のブラッシュアップが可能になります。 一口ドーナッツにするというということは決まりました。これはコロナ禍においても手軽に食べ歩きができるという強みがありますが、見た目的に少し地味であり宣伝する際に目立ちにくいという弱みがあります。そこでSNSなどで調べた競合の商品で話題になっている要素を取り入れ、カラフルなコーティングやキャラクターモチーフにしたものにすれば見た目の問題は解消され広告や宣伝もしやすくなります。 このように最終的なブラッシュアップの手段として自社内で調査をするということも大切な要素になってくるのです。  

まとめ

いかがでしたでしょうか?いいアイディアが浮かぶとその商品が必ず売れるという自信が湧いてきてしまうものですが、自分や自社がいいと思った商品が必ずマーケットに受け入れられる商品とは限りません。だからこそ事前のマーケティング調査はとても重要になってくるのです。明確に何かアイディアがある方も、まだ具体的なアイディアがない方もまずはマーケティング調査から始めてみることをおすすめします。

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