インタラクティブ動画とは?

みなさんは「インタラクティブ動画」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。 インタラクティブという言葉には「相互に作用する」「対話的な」という意味があります。 インタラクティブ動画とは、動画内にクリックやタップなど、ユーザーが能動的にアクションを起こせる仕掛けを用意することで、動画を提供する企業側と視聴するユーザー相互に作用し対話をしながらコンテンツに興味を持ってもらうことのできる動画のことです。 SNSでよく見かける、動画内にURLがありそれを押すと企業のホームぺージに移動するあの動画もまた、インタラクティブ動画の一種です。 インタラクティブ動画という言葉だけを聞くとピンとこない方も多いかと思いますが、意外にも、みなさんはすでにインタラクティブ動画に触れているのです。  

インタラクティブ動画のメリット

インタラクティブ動画には通常の動画コンテンツよりも多くのメリットが存在します。 今回は5つに分けてそのメリットをご紹介いたします。  

①コンバージョンにつながりやすい

通常動画(インタラクティブ化していない動画)ではどうしてもユーザーは受動的になりがちで、ただ与えられた情報を見せられるだけで終わってしまうことが多くなります。しかしインタラクティブ動画は、ユーザーに対しクリックなどの能動的なアクションを要求するため、アクションを進めていく中で自ら考え行動することが必要になっていきます。そのため通常動画よりも、自然とサービスへの理解や興味が深まり、目標とするコンバージョン獲得に近づけることができるのです。また、インタラクティブ動画では最後でECサイトへの誘導が可能ですので購買意欲の低下を防ぐことができます。  

②商材への理解が深まり記憶に残りやすい

スマホなどでの動画コンテンツは主に若い世代をターゲットにしていますが、近年の若年層は何かの合間に動画を流し見したり、あまり集中しない状況で動画を視聴することが多くなっています。その世代に数分ある動画を集中して見続けてもらうことは難しいことです。しかしインタラクティブ動画は、ユーザーの能動的なアクションを必要とするので、必然的にユーザーは動画へ意識を集中させざるを得なくなり、ほかの通常動画よりも記憶に残りやすくなるのです。  

③エンゲージメントが高くなる

より多くの情報を見てもらおうとすると動画の全体の時間は長くなってしまいます。最近はTikTokなどのショート動画ブームもあり、そもそもユーザーが長い動画を視聴しない傾向があります。しかし動画は長く見てもらえればもらえるほど理解を深めることに繋がるので、できるだけ長く動画を視聴してもらいたいですよね。 インタラクティブ動画は通常動画とは異なり、自分の好きな箇所にアクションポイントを設置する事ができるため、ユーザーの集中力が切れてしまいそうなタイミングでアクションを起こさせることで、動画の離脱防止につながります。  

④今までにない感覚でシェアされやすい

動画内で自ら触れ、選択することのできるインタラクティブ動画は、それまでの動画コンテンツとは違いオリジナリティを演出していくことが可能です。一種のゲーム感覚で、ユーザーにわくわく感や驚きを提供することができるため、TwitterなどのSNSで自然と拡散されていき、WEB広告などのコストも抑えることができるでしょう。  

⑤解析データを取得し改善へとつなげられる

インタラクティブ動画の大きな特徴の一つは、ユーザーの行動のデータを集められることです。動画のどのタイミングで視聴を離れたか、どのアクションが一番多かったか、どの画面でより長く滞在したかなど、リアルなユーザーの行動傾向をデータとして収集することが可能なのです。このデータを解析し改善に生かすことで、視聴者の興味や関心を正確に把握しPDCAサイクルをスムーズに回すことができます。  

業界ごとの活用方法

では、ここからは実際のインタラクティブ動画の活用方法をご紹介します。  

・人事などにおける採用活動

新卒採用において、部署の雰囲気などはイメージがつきにくいものですが、インタラクティブ動画を活用し社内見学風の動画を制作した企業もあります。実際にユーザーの希望するオフィスや部署を選択し、オンライン上で社内見学をしてもらうことで、実際に足を運ばなくても企業についてより深く理解してもらうことができるのです。  

・ECサイトやオウンドメディアでの活用

ECサイトやオウンドメディア内にインタラクティブ動画を設置する事も効果的な事例のひとつです。実際にはブランドサイト内にインタラクティブ動画を設置し、動画内でアクションを起こしながら気になるアイテムを見つけてもらい、そのままタップしてECサイトへ遷移し、購入できる流れを作っています。これなら、ユーザーをスムーズに購入行動へと誘導することが可能です。  

・LPではなくLM(ランディングムービー)としての活用

従来のLP(ランディングページ)では、縦長のページをスクロールし、お問い合わせページへと誘導することが一般的でしたが、ユーザーの行動はただスクロールするだけなのでどうしても途中で飽きてしまいページを離脱してしまいやすくなります。しかしある会社の作成したインタラクティブ動画は、まるで映画のようなストーリー仕立ての動画内にサービスの説明や特典などの情報を入れ込み、最終的にユーザーの興味のあるページへと誘導しています。まずはランディングムービーとしてのインタラクティブ動画で興味を持ってもらい、その興味に応じたランディングページやサイトに誘導することでエンゲージメントの向上に結び付けることが可能なのです。  

まとめ

いかがでしたでしょうか。インタラクティブ動画と聞くと耳慣れず、難しそうとかややこしそうと感じてしまうかもしれませんが、今は手軽にインタラクティブ動画を作成できるプラットフォームや作成を依頼できる会社も増えています。まずは実際にインタラクティブ動画に触れてみてその魅力を体験してみるのはいかがでしょうか。

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