マーケティングにおいて、動画を使用する方法が近年では当たり前のようになりつつあります。
昔はテレビCMなどのように、莫大な制作費を用意する必要がありましたが、現代ではよりコストを抑えて高クオリティな動画を作成できるようになりました。
その結果、動画マーケティングを行う企業は右肩上がりに増えています。
そこで今回のコラムでは、動画マーケティングの現状をお伝えしつつ、成功事例を4つご紹介いたします。
動画マーケティングを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
動画マーケティングの現状
まずは、動画マーケティングの現状についてご説明します。
動画マーケティング市場は需要が伸び続けています。
そして、動画を作成するだけのフェーズから、いかにして効果的な動画を作成するかのフェーズに変わってきました。
効果的な動画を作成するためには、動画の目的を明確にし、ターゲットを絞った内容と最適なプラットフォームを選択する必要があります。
ここからは動画マーケティングの現状を、もう少し詳しく掘り下げていきます。
動画広告市場は拡大傾向
現代の生活を振り返ってみると、ありとあらゆるところに動画広告があることを認識できるのではないでしょうか。
世界的に考えても、各キャリアの電波回線やスマートフォン、タブレットなどの普及が増えており、人々がインターネット上で動画を視聴する機会も日常的になっています。
このように私たちの生活に動画コンテンツが馴染んできた結果、動画広告市場も年々活発になってきているのです。
サイバーエージェントによれば、2023年には動画広告市場が5,000億円に到達する可能性もあるとのことです。
すでに規模が大きい動画広告市場は、今後もさらなる成長が期待されています。
動画プラットホームの普及
動画を視聴できるツールが普及しているのと同時に、動画のプラットフォームも普及しています。
YouTubeなどが代表的であり、ユーザーが簡単に自分で動画を投稿できるようになったことも大きな要因の1つです。
動画自体の本数が増えたことで、人々が情報を探す先が文章から動画に重きを置き始めています。
最近では、大きな買い物をする際に、各商品を比較している動画を参考にして選ぶ人も増えています。
動画プラットフォームの普及は、動画の途中で流れる動画形式の広告の普及も促進しているので、さらに動画広告市場の拡大に影響しているのです。
動画マーケティングの成功事例4選
ほとんどの有名企業において動画マーケティングは活用されており、その中でも非常に効果的な成果を得た事例はいくつも存在します。
そこでここからは、動画マーケティングの成功事例を4つご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
メルセデス・ベンツ日本
まずメルセデス・ベンツ日本は、有名ゲームであるスーパーマリオブラザーズとコラボした動画広告を作成しました。
序盤からゲーム内にベンツを登場させ、最終的には現実世界を背景に、ベンツの中からマリオの恰好をした役者が登場するという、非常にユニークな内容です。
ベンツのターゲットである40代以上の人にもっと興味を持ってもらうべく、親しみやすさを全面に出して、高級で手を出しにくいというイメージを払拭するようなコンセプトに仕上げています。
また、誰でも知っているようなキャラクターとコラボしたことによって、多くの自動車メディアがこの広告動画を取り上げました。
L’OREAL
ヘアケア商品を取り扱っているL’OREALでは、Kerastase Parisというヘアトリートメントを宣伝する動画を作成しました。
動画では主にその商品の使い方を紹介しており、まるで店頭販売の説明を聞いているのと同じくらい丁寧な説明を行っています。
それまでは店頭販売が中心だったため、オンライン販売には強くなかったのがウィークポイントでした。
また、この商品が高額であり、使用方法の説明が必要不可欠であることも、制作を後押ししました。
この動画のおかげで購入率が2倍にアップし、視聴者の約90%が最後まで動画を視聴していたそうです。
ダスキン
家族介護支援サービスを行っているダスキンでは、アニメを使用したストーリー仕立ての動画を作成しました。
介護系の内容を上手く伝えるには、静止画では分かりにくく、実写映像では生々しくなってしまうため、アニメで紹介した方が分かりやすく伝えることができます。
また、アニメーションは表現の幅が広いため、どのような商品・サービス・年齢層であっても、柔軟に対応することが可能です。
この動画を作成した結果、ターゲットに直接アプローチできるようになり、問い合わせ件数が倍増しました。
キッコーマン
醤油の製造で有名なキッコーマンは、減塩しょうゆの宣伝動画を作成しました。
世間一般的に減塩と書かれている食品は美味しくない、と思われていることを事前調査で確認した結果、減塩なのに美味しいというコンセプトを全面に打ち出すことで成功しました。
また、視聴者層がスマートフォンを使っている人が多いことから、ミュート状態でも分かりやすいようにテロップを出したり、小さい画面でも見やすいような作りにしたりなど、さまざまな工夫をしています。
そして最終的には、目標の3倍以上のユーザーが動画を最後まで視聴していたそうです。
まとめ
今回のコラムでは、動画マーケティングの現状と、成功事例を4つご紹介いたしました。
動画を視聴できるツールが普及し、動画のプラットフォームも増え、動画自体の本数も増えていることから、動画作成会社も右肩上がりに増えています。
また、フリーランスで活躍している動画クリエイターも大勢存在します。
もし自社で作成できるノウハウが無くても、昨今では依頼先に困らないほど選択肢が多いので、ぜひ動画制作業者などに相談してみましょう。
動画マーケティングはターゲット層に合った作品を制作し、適切なプラットフォームで配信すれば、効率よく成果を得ることが可能です。
ぜひ動画制作を前向きに検討してみてください。