話題を探すコツ
相手が目の前にいるからこそ会話での「話題」は大切です。「沈黙は金、雄弁は銀」という格言もありますが、目の前にいる相手が初対面の場合にいきなり沈黙はないと思います。もちろん、商談のビジネスシーンで、成約までの間に沈黙が続くと不安でしょうが、相手の沈黙にも意味がありますので、ここは一旦「沈黙」することも大切なプロセスです。
そこで今回は、目の前にいる相手との会話中に、ふとお互いに沈黙になって困ったシーンにスポットを当て、このふとした沈黙のとき、会話の話題を探すコツについて紹介します。
話題の定番は?
定番その1
本日はお日柄も良くって冒頭の決まり文句言葉がありますが、天気を話題にどうでしょうか?季節に関連した、桜や紫陽花、真夏日、海開きなどの話題も絡めてもいいでしょう。「ここに来る途中、桜が満開でした」「梅雨入りしましたが雨に濡れた紫陽花はいいですね」「暑くなってきましたね」といった話題は、当たり障りのない会話の話題としてどうでしょうか。
定番その2
趣味の話題で思わず花が咲くってこともありますよね。ここでの趣味は、あまり堅苦しく考えずに、最近ちょっと凝っていること、気になっていることなどの話題でいいでしょう。あるいは、最近みたテレビドラマや映画、アニメなどもいでしょう。「最近、ヨガはじめたんですけどね」「最近、アロマにハマっていましてね」といった話題は、会話の話題としてどうでしょうか。
定番その3
ズバリ、ニュースです。ニュースといっても社会的なお堅いニュースのネタだけでなく、身近な出来事やトピックの話題でもいいでしょう。「エンゼルスの大谷選手の満塁ホームランには感動しましたね」「この前、通勤で利用するバス停の近くにコンビニができましたね」といった話題は、会話の話題としてどうでしょうか。改めて考え直してみると、いろいろ話題は転がっているようです。
定番その4
旅です。出張先や軽いお出かけの話題でもいいでしょう。「この前、出張先で気に入ったTシャツを買ったんですよ」「仕事の帰りに、ちょっとだけイオンに寄ったんですけどね」といった、軽い買い物や寄り道などの話題は、会話の話題としてどうでしょうか。意外と話のネタになります。
定番その5
知り合いです。共通の知り合いだけでなくてもOKです。上司や部下も面識はなくても、あなたとの関係を想像できる範囲なので、話題ネタになります。それと有名人などは、お互いに知っている人になるので、これも知り合いネタになります。また、お互いが同じ学校の出身ともなれば、出身校の校長先生や名物先生なども共通の知り合いとなりますよね。さらに、お互いが同郷なら、同郷の有名人も共通の知り合いになりますよね。会話の話題としてどうでしょうか。盛り上がること間違いなしです。
定番その6
家族です。両親や配偶者、子供だけでなく、あなたの飼っているペットも家族に含まれます。さらに親族の幅を広げていけば、誰かしらが入学したり、入社したり、結婚したり、出産していることも多いはずです。また、家族だけでなく、家庭の話題と考えることもできるため、「最近、嫁さんが休肝日をつくれってうるさくてですね」、「昨夜、リビングのエアコンが故障して大変でしたよ」といった話題でもいいでしょう。
定番その他
仕事です。ただし、仕事の場合は、あまり深入りしない程度にしましょう。また、アクセサリーや靴など、身につけるものもいいかもしれません。他には、食べ物とか。
以上、上記の定番を念頭に入れつつ、話題を見つけていきます。このことで会話も成立します。でも、話題が思いつくのに慣れていない場合は、お笑い芸人さんのようにネタ帳を携帯しておくということもいいかもしれませんね。あるいは、通勤中に話題を考える習慣をつけたりするのもどうでしょうか。
話題が思いつかないときは?
会話での冒頭に話題が思いつかないときは、次のようにいきましょう。思わず弾みがつくかもしれません。
初対面であれば、思い切って自分のことを話しましょう。
通常は、初対面の人の場合、相手は警戒しているものです。あなたが質問しても、一言、二言の返事で終わってしまうケースもよくあることです。そこで、自己開示して、自分のことを話して知ってもらい、相手に信用してもらうようにするのもどうでしょうか?そして、ある程度、自分のことを自己開示した後に、「ところで、・・・?」と、相手への質問へと流していけば相手にとっても、自分の話を自然に話しやすくなると思います。
とにかく目に入ったままを口にしましょう。
周囲の目に入ってきたものを口にするだけなので簡単です。窓越しに見える光景で「すごい行列ですね」「イルミネーションきれいですね」などです。一緒にいる人も目にしているわけなので、相槌や感想などのリアクションをしてもらいやすいというメリットがあります。もしも相手にスルーされても、適当な感想を続けることで独り言のように思わせることもできます。これなら何となくできそうな気がしませんか?
今風な話題を探すコツ
今やスマホやタブレットは、大人から子供まで使いこなす便利な生活ツールです。相手との会話の席でスマホやタブレットが利用できれば、SNSの代表格「Twitter(ツイッター)」を大いに活用しましょう。
Twitterには、様々な情報が集約されています。しかも、最新情報の更新性も高いので、Twitterに表示されるタイムラインをチェックしていれば、流行や話題のトピックをどんどん取り入れることができます。
Twitterには、特に盛り上がっているキーワードをピックアップしてくれる「トレンド」機能があります。この「トレンド」機能を活用すれば話題に乗り遅れることはありません。
Twitterでは、興味関心、位置情報をもとに初期設定でカスタマイズされています。ここ数日や今日1日で話題になったトピックではなく、今まさに注目されているトピックがセレクトされるので、「トレンド」機能を活用すれば、Twitterで今まさに盛り上がっている最新の話題をリアルタイムで見つけることができます。
つまり、「ユーザーの興味関心に近く」「ユーザーの住んでいる地域で話題」のキーワードの中から、頻繁にツイートされ、今まさに盛り上がっているトピックが表示されます。
話題を盛り上げるステップで重要なのは?
旅行が好き、スポーツが好き、おいしいものが好き・・・。
このような大多数の人にあてはまるような話題であれば、お互いの共通点が見つかりやすくなって、話をするうちに行った場所が同じだったなど、新たな共通点がみつかることも少なくありません。盛り上がった話題をさらに広げるといったステップで重要なのが「リアクション」ではないでしょうか?相手の話を聞いているシーンでは、相槌を入れたり、驚いてみせたり、笑ってみせるなどのリアクションをいれると会話を続けやすくなります。
でも、どんなリアクションをしていいかわからない場合は?
簡単です。「そうなんですね」を使ってみましょう。この相槌定番の「そうなんですね」は、相手がポジティブな話題について話している時でも、ネガティブな話題について話している時でも使えるので、とても便利な相槌言葉です。
最後に、話題を探すコツとして、大切なこと
相手に興味を持って話をする
会話をするうえで「相手を知りたい」という気持ちが大切です。この「相手を知りたい」気持ちが「話題」を探したいという気持ちになって、自然と会話はいろいろな話題で盛り上がるものです。
まず自分の話から始める
初対面など親しくない相手との会話では、ついつい相手の事を知ろうとするばかりに質問したくなりますが辛抱しましょう。まずは、先に自分の話をしてから相手に質問をしましょう。自然な会話の流れで、相手が自分の話をしやすい雰囲気を作るには、先に自分の話をして自己開示してから相手に質問しましょう。