Googleの便利検索コマンド
Googleが提供するサービスには、「Google Chrome」をはじめ「Gmail」や「Googleマップ」「Googleドライブ」「Googleフォト」「Googleカレンダー」「Google Play」「Google Meet」「You Tube」などがありますが、その代名詞的存在は、世界中で支持されている検索エンジンです。このGoogleの検索エンジンを利用した検索は、プライベートはもちろん、仕事上でも欠かすことができません。そして、Googleで検索する行為の「ググる」という言葉は、検索の世界では日常的に使われるようになりました。
この「ググる」という行為には、目的の情報に辿り着くまでに「検索コマンド」を駆使する様々な検索テクニックがあります。そこで今回は、Googleの検索エンジンを利用した検索こと「Google検索」で使用する便利な検索コマンドについて説明していきます。
Google検索で可能な検索とは
Google検索は、単なるキーワードによる検索だけでなく、天気や地図、乗換案内、翻訳、電卓、宅配便の配達状況など様々なシーンで利用できます。また、音声検索にも対応しています。
さて、Google検索では検索結果のヒット数が多すぎるという問題もありますので、少しでも必要な情報をゲットするために、基本の「AND/OR/NOT」検索コマンドで対処します。
さらに高度に絞り込んで検索が必要な場合は、完全一致・除外などのキーワード指定をはじめ、最新更新日時や対象とする言語、地域、ファイル形式などの様々な条件指定による詳しい検索コマンドで対処します。
これらの検索コマンドを上手に活用することで、本当に必要とする目的の情報に到達可能となります。それでは、次からGoogle検索で利用する検索コマンドについて基礎から応用まで説明していきます。
Google検索で利用する検索コマンドの基礎から応用
1 キーワード検索の基本
キーワード検索では、入力するキーワードによっては、得られた結果が情報過多になったり、全然不要な情報であったり結果は様々です。そのため、可能な限り素早く知りたい情報に到達するためには、調べる検索ターゲットを「絞り込む」「広げる」「除外する」といった「AND」「OR」「NOT」検索を活用します。
・AND検索:検索ターゲットを絞り込む
キーワード1つで検索すると、表示される検索結果が多すぎることが多々あります。そこで、複数のキーワードを空白(スペースキー入力/全角でも半角でもOK)で区切って入力し検索すれば、指定入力した全てのキーワードを含んだ検索結果が表示されます。
「1つめキーワード 空白 2つめキーワード 空白・・・」
ただし、AND検索では1つめのキーワードを元にして関連性の高い情報サイトが優先されて表示されます。
・OR検索:検索ターゲットを広げる
AND検索とは違って、2つ以上のキーワードのどちらかを含む情報を検索する場合が「OR」検索です。
「1つめキーワード 空白 OR 空白 2つめキーワード」
・NOT検索:不要なキーワードを除外する
検索キーワード入力のあとに空白(スペースキー入力)を入力します。続けて「-」をつけた除外キーワードを入力します。この場合の「-」は半角入力です。2つめのキーワードを含まない検索結果が表示されます。
「1つめのキーワード 空白 -除外キーワード(2つめのキーワード)」
2 曖昧なキーワード検索
キーワード検索では、入力するキーワード自体が曖昧で不明確な場合があります。このような場合でも大丈夫です。曖昧で不明確なキーワードを入力してみると、そのキーワードに続けて関連の深いキーワードを表示してくれる「サジェスト機能」があります。つまり、Google検索では、自分以外のユーザーが多く検索している関連キーワードなどの検索履歴から予想して関連キーワードを表示してくれます。他には、入力ミスを修正する「もしかして」機能や少しでも正しい検索結果へと導いてくれる「アスタリスク検索」などがあります。これらを活用することで検索行為の効率化を図ることが可能です。
・サジェスト機能
検索ボックスにキーワードを入力すれば「AND検索」用のプラスして追加するためのキーワード候補一覧が表示されます。また検索結果の最下部にも「他のキーワード」として関連性の高いキーワード候補の組み合わせ一覧が表示されます。もし、該当するキーワード組み合わせ候補があればクリックして選択実行します。
・もしかして機能
キーワード入力時によくある誤入力や誤変換があった場合は、「もしかして:」の欄に、推測される修正候補が表示されます。もし修正候補が正しい場合は、クリックして選択実行します。
・アスタリスク検索
記憶が曖昧な場合は、漢字やキーワードの一部が不明な部分に、「*」を追加して検索します。前後のキーワードを補完する「曖昧検索」が実行されます。また、漢字の誤変換も補完してくれます。この場合の「*」は「アスタリスク」と読みます。
「1つめのキーワード*2つめのキーワード」
3 もっと絞り込むキーワード検索
検索の際に検索キーワードによっては、何万件、何十万件という膨大な検索結果となることがあります。このような場合は、検索の絞り込みが必要となってきます。Google検索には、これまで紹介した検索コマンドの他にも便利な機能があります。
例えば、検索キーワードが長いとき、日本語のページのみを検索したいとき、更新期間を指定して検索したいとき、特定のサイト内だけを検索したいとき、特定のファイル形式だけを検索したいとき、検索結果一覧の最上位に表示されるサイトに直接アクセスしたい時などです。
・長いキーワード検索
ある程度の長いキーワード(フレーズ)で検索すると、単語ごとに分割して検索結果が表示されます。しかも、表示結果数も膨大になり、目的とする検索結果に到達できない可能性もあります。そんなときには、長いキーワード(フレーズ)の前後を「””」で囲むことで、膨大な表示検索数を絞り込むことができます。この場合の「”」は「ダブルクォーテーション」と読みます。
「”長いキーワード(フレーズ)”」
・日本語のサイトだけ検索
入力する検索キーワードが英単語や英文の場合、海外のサイトばかりが表示されることもあります。日本語のサイトだけを検索結果に表示させたいときは、検索結果ページの右上に表示されている「ツール」から設定します。「ツール」をクリックして表示された「すべての言語」から「日本語のページを検索」に切り替えます。
「ツール」→「すべての言語」→「日本語のページを検索」
・特定更新期間に絞る検索
検索結果ページの右上に表示されている「ツール」から設定します。「ツール」をクリックして表示された「期間指定なし」から「1時間以内」~「1年以内」の5パターンを選択します。明確な期間指定があるときは、「期間を指定」をクリックすれば、カレンダーが表示され、「開始日」と「終了日」が選択できます。
「ツール」→「期間指定なし」→「パターン選択、カレンダー選択」
・特定のサイト内だけ検索
検索キーワードのあとに空白(スペース入力)を入力し、さらに「site:」に続けて検索するサイトのURLかドメイン名を入力します。
「キーワード 空白 site:url」
・特定のファイル形式だけ検索
検索キーワードに対応したファイルの形式を検索することができます。検索キーワードのあとに空白(スペース入力)を入力し、さらに「filetype:」に続けてファイルの拡張子を入力します。PDFの場合は「pdf」、Excelの場合は「xls(xlsx)」などです。
「キーワード 空白 filetype:pdf」
・検索結果最上位サイトに直接アクセス検索
検索ボックスの下にある「I’m Feeling Lucky」のボタンには、検索結果最上位のサイトを直接表示する機能があるので、気になる検索キーワードを入力してクリックします。
「検索キーワード入力」→「I’m Feeling Luckyをクリック」
Googleの便利検索コマンドのまとめ
これまでに紹介したGoogleの検索コマンド以外にも便利な検索機能があります。画像や動画、検索オプションのカスタマイズによる検索精度アップ、辞書の代用にもなる最新情報の取得までなど様々です。Googleの検索エンジンが世界中のシェアでトップクラスを誇るのは、まさに検索する側の視点に寄り添った便利な検索機能が支持されていることに他なりません。