Webサイトをつくるときは流行のデザインを使うことで、多くの人に興味を持ってもらえます。
2021年のデザインは、感覚的に伝えるツール・テクノロジーの融合・美の追求・シンプルで落ち着いた印象がキーワードです。
デザインのトレンドは、どの業界でも変化が早いため、以前から使われているデザインが洗練され、新しいデザインとして用いられることもあります。
そこで今回は、注目されているデザインの中から2021年の流行をご紹介します。
デザインの流行と変化
デザインの流行は移り変わりが早く、ユーザーの期待とデジタルの発展により、常に変化しています。
数年でガラっと変わったり、すぐに時代遅れになったりするものもあれば、時間を経て改善されていくものもあります。
そのため、デザイナーは常に勢いのあるデザインのトレンドを、チェックする必要があるのです。
2021年のデザインは、リアルなもの・対極的な要素の融合・レトロで落ち着きがあり美しいもの・シンプルで自由を感じるデザインが増えている印象です。
デザインの流行2021
2021年のWebデザインには、どのようなものが求められているのでしょうか。
ここでは、8つのデザインをご紹介します。
ダークモード
ダークモードは、2020年もすでにトレンドでしたが、来年も人気を集めるでしょう。
このデザインは、背景色を黒などのダークカラーにして、文字やアイコンを明るい色にするものです。
背景が暗いため、他のデザイン要素が強調され、高級感やシックなイメージを表現できます。
従来の白背景と比較すると眼精疲労を軽減することや、省電力化に役立つというメリットがあります。
ダークモードは、多くのスマートフォンや各種SNS、GoogleChromeなどで導入されている、注目のデザインです。
ミニマリズム・マキシマリズム
対極的なデザインが注目される中で、ミニマリズムとマキシマリズムが融合したデザインにも着目してみましょう。
引き算方式のミニマリズムは、シンプルに足し算方式のマキシマリズムで最も注目させたい部分に、デザインを施し際立たせます。
そして、エフェクトや動画、アニメーションなどを追加したレイアウトも、楽しさを助長します。
これらのデザインは、フォントのバリエーションや視覚要素を、絶妙なバランスで融合することが大切です。
パララックス・アニメーション
ここ数年トレンドになっているパララックス・アニメーションは、視差効果を利用したデザインです。
パララックスアニメーションでは、緻密に設計されたデザインと動きによって、楽しさやワクワクする様子を伝えることができます。
例えば、スクロールの動きに対して、さまざまな構成要素のスピードを変化させることで、立体感や奥行きを表現し、視覚的効果を演出しています。
2021年は、このデザインがさらに複雑化し、高度なデザインの需要が高まるでしょう。
3D
以前から注目されている立体的なデザインの3Dは、2021年のトレンドに取り上げられています。
Webテクノロジー・デザイナーの技術向上により、VR/AR技術などを用いることで、3Dにインパクトや美しさを与えています。
3Dデザインは、奥行きがリアルで独特な世界を表現しており、他の動画コンテンツとは異なる現実感を与えられるでしょう。
また、少ない面積でより多くの情報を伝えることや、ユーザーを飽きさせない表現を実現できる点がメリットです。
非対称レイアウト
非対称レイアウトとは、デザインを左右非対称にすることで、ユーザーの視線をひきつけるレイアウトです。
多くのデザインでは、左か右のどちらかに画像を配置して大きく見せるように工夫し、左右で別々のコンテンツをバランスよく見せています。
しかし、非対称レイアウトでは、あえて非対称にすることがポイントになります。
また、左右非対称レイアウトにブロークングリッドレイアウトを使うと、他のデザインと差別化することが可能です。
規則的に並べたレイアウトとは異なり、あえて要素をグリッドから外したり、重ねたりするというレイアウトは、以前から使われている手法です。
モノクロ調
モノクロ調のデザインは、スマート・クラシック・美的といった印象になります。
シンプルな色調は、逆にインパクトを与えるため、強く印象に残るデザインをつくりやすいといえます。
また、モノクロ調のデザインはタップやマウスカーソルの移動にあわせて、一部分や注目を集めたい部分にカラーをつけると効果的です。
白・黒・グレーで構成されたデザインは、シンプルでスタイリッシュな印象があり、洗練されたイメージを与えるでしょう。
グリッド
昨今では、あえてグリッドをしっかり見せるデザインが増えています。
枠線の主張が強いデザインにはレトロ感がありますが、すっきりとしていて大胆、そしてメリハリが効いたモダンな空間を生み出します。
さまざまな要素がグリッドで仕切られているデザインは、アニメーションやフォントの工夫によって、独特な雰囲気をつくることができるでしょう。
また、サイトのカラーを抑えつつ、フォントや画像を目立たせるとバランスがとりやすくなります。
音声動画コンテンツ
近頃は、Webサイトに音声コンテンツや動画コンテンツが導入されていることも多いです。
例えば、Webサイトに製品紹介動画やインタビュー動画が埋め込まれているケースがあります。
レシピ動画や商品紹介動画は、文字や画像だけでは伝えきれない内容を動画で紹介しているのです。
視覚的にユーザーへアプローチする音声動画コンテンツは、注目を集める際に効果的といえるでしょう。
まとめ
今回は、2021年におけるデザインの流行について、注目されているデザインをご紹介しました。
Webサイトでは、シンプルかつ自由で楽しいイメージがリアルに伝わるものや、動画コンテンツなどを組み合わせたデザインが効果的です。
デザインは、感覚的・視覚的なものの優劣によって、見る人の心を動かします。
Webデザインをはじめる際は、流行のデザイン情報を意識的に集め、常にセンスを磨くことが大切です。