日頃使っているモバイル機器などで動画を撮ったり、簡単な編集をしたりする方は多いですが、最近では、機材を揃えて本格的な動画を作る人も増えてきました。
技術の発展に伴い、様々な機材が登場していますが、動画を作る際は目的によって機材を変える必要があります。
動画のクオリティに適した機材を購入するか、費用を抑えて動画を作るかなど、目的を定めることが重要です。
そこで今回は、動画を作る手順や機材の選び方をご紹介します。
動画を作る目的を決める
動画を作るときは、目的を決めることから始めましょう。
また、家庭用やYouTube用、業務用の動画など、用途が異なると使用する機器も異なります。
初めて動画を作るときは、目的を最初に決めると方向性が定まるため、効果的に活用できます。
しかし、目的の共通事項は視聴者に行動してもらうことです。
そのため、商用なら目的を1つに定めて、視聴者を誘導するつもりで作るとよいでしょう。
編集に使用するデバイス
動画編集に使用するデバイスは、大きく分けて2つあります。
ここでは、パソコンとスマートフォンを見ていきましょう。
パソコン
Windowsは普及率が高く、安価なものから高価なものまで種類が豊富で、カスタマイズできるBTOパソコンや自作パソコンもあります。
動画編集ソフトも無料のものから、高価なハイエンドクラスまで豊富です。
しかし、安価なものは編集時のフリーズや、再生時のガタつきがあることを知っておきましょう。
以前は、グラフィック系と言えばMacでしたが、現在はWindowsも遜色なく使われています。
また、Macはコストパフォーマンスが悪い印象でしたが、最新のシリーズはWindowsと同等、またはそれ以上のコストパフォーマンスを実現可能です。
スマートフォン
スマートフォンは、iPhoneとAndroidの2種類があります。
それぞれに専用の動画編集アプリが用意されているので、使いやすいアプリを探してみるとよいでしょう。
無料アプリの種類も豊富なので、初めて動画を作る場合でも気軽に始められます。
撮影用カメラの種類
動画を作る目的や編集に使うデバイスを整えたら、撮影用のカメラを決めましょう。
スマートフォン
スマートフォンは、普及率が高く、無料・有料の編集アプリも豊富なため、初めての動画撮影に向いています。
性能が良いため、比較的簡単な日常の動画から始めると、感覚をつかむことが可能です。
また、アプリを使うとすぐに編集できるため、慣れてくると素早く作れるようになります。
ビデオカメラ
家庭用のビデオカメラの需要は低下していますが、専用機特有の便利な機能は外せません。
例えば、光学ズームレンズ・長時間バッテリー・内臓ハードディスクとSDカードなど、長時間の撮影でも安心です。
業務用ビデオカメラは、業務用やYouTuberが本格的に動画撮影をする場合に使います。
この機材は、頑丈でXLR端子が使えるため、ノイズ対策に優れ、抜けにくく長距離も可能というメリットがあります。
アクションカメラ
アクションカメラは、小型で手ぶれ補正機能が強力なカメラです。
このカメラは、サーフィンやスノーボードなど、激しいスポーツでよく使われています。
例えば、GoPro(ゴープロ)の最新機種は防水なので、海などに潜って撮影することや、スロー動画も作ることが可能です。
また、ポケットに入るサイズのため、気軽に持ち歩いて撮影できます。
一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、背景をボケさせたり、特定の人物だけにピントを合わせたりといった、映画のようなシーンが作れます。
カメラセンサーは光を取り入れやすいため、室内や夜間など暗部に強い特徴があり、動画撮影の画質が非常にきれいです。
しかし、一眼レフカメラは長時間撮影には不向きで、初心者は操作が難しいため、様々な技術を覚える必要があります。
動画用マイク
動画用の外付けマイクは、音声をしっかり伝えるため、目的に合わせて選択する必要があります。
例えば、ダイナミックマイクは電源不要で雑音に強く、ライブなどで使います。
コンデンサマイクは、電源が必要な高感度マイクで、スタジオの楽器録音などで使われています。
また、エレクトレットコンデンサマイクは、ハンドマイクなどによくあるタイプで、比較的安価なマイクです。
固定器具
三脚などの固定器具は手ぶれ防止になるため、撮影者の身長に合わせて、高く伸ばせるものを選びましょう。
軽い三脚は持ち運びが容易ですが、少しの振動で位置が変わることがあります。
一方、重い三脚は安定していますが、持ち運びが大変です。
他にも、スマホを固定する簡易的なものなど、多種多様な製品が販売されています。
照明
照明は、撮影の対象物をきれいに撮るために欠かせない補助機材です。
きれいな動画を撮るには、高画質の機材が必要と思われるかもしれませんが、実は照明を上手く使うことできれいに撮影することが可能です。
例えば、自撮り動画によく使われるリングライトは、撮影機材に固定して撮ることができるため、多くのYouTuberが使用しています。
記録媒体とその他機材
動画の記録媒体は、ほとんどのデバイスに共通しているSDカードや、マイクロSDカードを使います。
外付けのハードディスクで動画素材を保存する場合は、最低でも1TB以上は必要になるでしょう。
その他、撮影はバッテリーを非常に消耗するため、交換用のモバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
まとめ
今回は、動画を作る際に必要な機材を中心にご紹介しました。
それぞれの機材には様々な機能があり、費用も差も大きいため、目的に合った機材を選択する必要があります。
理想的な動画を作るための機材を揃えて、動画制作を楽しみましょう。