ポスティングや折り込み広告のチラシは、常に見かけます。
毎日届けられる広告は、活字離れとともに変化しています。
スマートフォンやパソコンが普及したことで広告の多くがデータ化される昨今、様々な情報が効率的に届けられるようになりました。
企業やユーザーにとって、デジタル広告が非常に便利になる一方、アナログ広告でもリサーチや反応率などをデータ化した効果的な配布が行われているのです。
そこで今回は、ポスティング広告や折り込み広告の現状についてご紹介します。
ポスティングと折り込み広告の違い
顧客に直接アプローチするダイレクトマーケティングと呼ばれるポスティングと折り込み広告は、どのような違いがあるのでしょうか。
ポスティング
販売物を各住戸のポストに投函するポスティングは、クライアント自身・ポスティング専門業者・パートが配布しています。
ポスティングの最大のメリットは、ターゲットの配布エリアを絞り、そこから更に限定的に配布できることです。
そして、必要分だけ印刷することができるので、コストを大幅に抑えられます。
配布物は、チラシ・ビラ・パンフレットなど主に宣伝用の販売促進物で、商業目的以外は地方自治体など公共機関からのお知らせです。
費用単価はやや高額ですが、スケジュールを組み定期配布も可能で、ポストにダイレクトに配布するため配布先の新聞購読は不要です。
折り込み広告
折り込み広告とは新聞に折り込まれている広告のことで、配布は地域の新聞配達員が行います。
新聞折り込みのメリットは、新聞というメディアを使って、非常に広範囲の人に向けて広告できることです。
アプローチする地域を広くすることで効果的な広告ができ、予算によって発行部数を調整することも可能です。
配布物はチラシのみで、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売店でよく利用されています。
費用単価は安いですが、印刷枚数が多くなる傾向にあり、結果的に高コストとなる場合があります。
ポスティングと折り込み広告の現状
デジタル化が進んだことで、ポスティングと折り込み広告の現状は、どのようになっているのでしょうか。
ポスティングの現状
ポスティングは、およそ30年の間、右肩上がりの成長を続けています。
その要因は、配布エリアをセグメントできること、成功の目的を明確に設定できること、一定の宣伝効果があることです。
紙媒体の購読数が年々減少するようになり、注目されたのがポスティングチラシでした。
戦略次第で反響率が異なるため、リサーチを行い、集合住宅・戸建・事業所配布など配布方法を業種ごとに変えることで、効率的な配布を行っています。
近年はポスティング業者に依頼するケースが増え、配布スタッフの確保や安全、コンプライアンスが求められているのです。
ポスティング管理責任者制度
従来、ポスティングは個人で行うという認識がありましたが、現在は企業が手掛けるなど本格的な事業として広がり、ポスティング管理責任者制度という検定も設けられています。
全日本ポスティング協会は、安全保障制度の確立や周知、地位向上のため研修会や勉強会を実施し、基準をクリアした団体にGPマークを交付しています。
ポスティング管理責任者制度は、ポスティングの講習会や検定を実施し、合格した管理責任者を設置するという制度です。
折り込み広告の現状
日頃から目にすることが多い折り込み広告は、集客に有効的とされています。
特に、ブランド力を前面に出したCMや折り込み広告は、非常に有効な手段です。
これは大企業に限った話ではなく、地域の学習塾やスポーツクラブ、飲食店など、多くの業界に当てはまります。
成功に必要なのは継続的接触ですが、近年、新聞購読率の低下により折り込み広告の利用率も低下しているのです。
広告作成から配布まで様々な費用が必要で、効果検証を行うことも難しいため、折り込み広告だけに頼るのはリスクが高いといえます。
スマホ折り込み
スマホ折り込みは、新聞折り込みに次ぐ継続的接触の新しい方法のひとつです。
ターゲット層のスマホアプリ(パソコン可)に、商圏・年齢・性別などを指定して配信でき、クリック数に応じて費用が発生するため、無駄な広告費はかかりません。
様々なアプリに紐づけて広告を配信することが可能で、シチュエーションに制限されず多様な層にリーチすることができます。
スマホ折り込みは、配信地域やターゲットの選定を都度行うため集客力が高く、効果測定を行うことも可能です。
まとめ
今回は、ポスティングや折り込み広告の現状についてご紹介しました。
活字離れにより、広告もスマートフォンやパソコンが主流になりつつあります。
近年の広告は見るだけ、かざすだけで多くの付加価値があるため、さらに活字離れが進んでいるのかも知れません。
便利な世の中になりましたが、広告を正しく活用できる術を知っておく必要があるのです。