世界中にIQが高いといわれる人が存在しますが、EQが高い人の存在をご存じでしょうか?
IQは知能指数が高いことをあらわしますが、EQとは心の知能指数といいます。
生きていく上でIQが役立つのは20%、80%は心のあり方です。
EQは生きていく力である心のあり方を、コントロールしています。
EQが高い人は、感情を抑制しながら自分や他者の感情を理解し、心に寄り添うことができるのです。
EQとは?IQとは違いは?
EQとはEmotional Intelligence Quotientのことで、サロベイ、メイヤー両博士が「感情をうまく管理し、利用できることは、ひとつの能力である」という理論を提唱したことに始まります。
自分自身や相手の感情を読み取って把握し、人の心の動きや状況に応じて、感情を抑制できる能力が備わっている人はEQが高いといえます。
また、EQが高い人はコミュニケーション力があるので、ビジネスが成功する確率も高いでしょう。
IQはIntelligence Quotientのことで、情報を処理する能力や学習能力、知能指数が高い人のことです。
建設的な方法を考えて決断し、創造的に問題を処理する力があるので、IQが高い人も優秀な人材といえるでしょう。
EQを活かしたサイクルとは
EQは感情の認識、活用、理解、調整で構成され、このサイクルがバランスよく適切に機能するほど高い能力を発揮します。
サイクルを機能させるには、まず自分自身をよく知り、自分の感情を管理できるかが問われます。
そして、人と関わりをもち感情の把握や共感を覚え、人間関係を深める行動を心掛けることが重要です。
ここでは、EQを高める訓練や心がけをいくつかご紹介いたします。
自分と他者の感情を認識する
自分の心や感情を正確に認識していなければ、他者の感情や内にある気持ちを認識できません。
自身の現実を受けとめる強さと限界を知り、前向きに考えるには自己認知力が必要です。
他者の気持ちを推し量り共感することで、信頼が深まり良好なコミュニケーションをとることができます。
肯定的な考え方で話を真剣に聞き、背景にある様々な感情を察知することで、相手と良好な関係を築くことができるのです。
適切な行動を取るために感情を活用する
自分自身や他者の感情を認識することで、それぞれの長所を活かし適切な行動を取ることが必要です。
不穏な感情や衝動を管理し、困難な状況に置かれても動じず、挫折の経験すらチャンスに変えてしまうポジティブな心と自信を持ち続けることが、EQを高めます。
人の心を察知することで物事を冷静に考え、適切な判断で行動に移すよう心がけましょう。
自分や他者の感情を推察し理解する
自分や他者の感情の原因や、その後の感情を推察して理解します。
自分自身なぜこうなったのか、どのように感じているかを考え、他者に対しても同様に感情を感じ取り理解します。
伝えづらい内容でも、他者の心を推察して理解しつつ、真実を伝えましょう。
円滑な人間関係の構築や、嫌な気持ちを互いに抱かず要求が授受され、やり取りができるようになるには、やはり人の心を理解しなければできません。
世の中のネットワークや会社などの力関係、価値観の相違、暗黙のルールなどを感じ取り、円滑に遂行できる関係性を整えることが、EQを高めます。
行動にあわせて感情を調整する
自分自身の行動にあわせて感情を調整するために、時には自分を奮い立たせやる気を発動して、職場などに活気をもたらし他者へ連帯感を与えることも重要です。
変革の必要性や疑問を円滑に対処するため、建設的な方法を見つけ説得できる力を身につけましょう。
仲間と共に理想を掲げ行動する時も、多くの人の思考や視点の相違などを察知することで、接点をつなげ解決策や成功する案を発案し、集団をまとめる力を育てていくことが大切です。
EQとIQを活かしたリーダーシップ
IQの高い人が揃っていても、ビジネスは成功しないことがあります。
リーダーシップに望むことは、知識が豊富であることも必要ですが、経験豊富で人の気持ちを理解できるEQが高いことも重要になります。
ビジネスにおいて人の心を察知できれば、消費者の立場に立った提案ができます。
つまり、相手にとって何が重要で必要としているのかを理解できるので、理にかなったマーケティングを行うことが可能です。
昨今では、新しい考えや素晴らしいアイデアに対して、素早く決断し、感情を読み取り的確に行動できる能力が必要とされます。
IQとEQの両方をうまく活用しながら、リーダーシップを発揮すると、理想的な成果を達成することができるでしょう。
まとめ
EQを高めるには、まず自分自身の心をコントロールして、常に冷静に対処する必要があります。
日々の生活でも落ち着ける方法を用意しておくことや、EQを高める意識をすることもEQを向上させるのに効果的です。
IQが高い人は世界中に多く存在しますが、日常やビジネスの場面で役に立つEQに着目してみることも、興味深いのではないでしょうか?