新型コロナウイルスの感染拡大によって、副業でライターを始めるという方も増えているようです。もともとライティングというのはライバルが多く、競争が激しい世界なのですが、その競争がよりいっそう激化しているのです。そういった中で、ライバルと差をつけるのであればやはり文章で勝負するしかありません。それにライターに限らず、ビジネスシーンでは文章を作成する機会も多くなります。これを機に人の気を引くライティングについて理解を深めていきましょう。
文章としてきちんと成り立っていることが大前提
まず、大前提となってくるのがその文章がきちんとしたものとして成り立っているということです。今でもまれにキーワードによってはキーワードと適当な文章を組み合わせただけのページが検索後、上位に表示されることがあります。実際に目にすると狂気すら感じるのですが、こういった文章として成り立っていないものは人の気を引くことはできません。
仮に間違ってそのページにアクセスしてしまったとしても、すぐに引き返すでしょう。狂気に満ちたページを目にすると、そのページがあるサイトそのものの印象も悪くなってしまいます。怖いもの見たさということもあるかもしれませんが、基本的に二度とどのページやサイトにはアクセスしないはずです。
人間にとって、読んでいて気持ちがいいのはやはり文章としてきちんと成り立っているものです。少しでも引っかかりがあると、そこで違和感を抱くようになり、それが不安感や不信感といったものにつながってしまう可能性があります。
誤字脱字に関しては「人の作る文章だから」と寛容な方もいますが誤字脱字で本来意図していたものとはまったく違った意味で伝わってしまうこともありますし、文法での間違いがあると「常識がない」と思われてしまうこともあります。こういったリスクを考えても、文章としてきちんと成り立っているものが大前提というのは間違いないのです。
機械的ではなく、人間味のある文章を意識する
誤字脱字もなく文法的に問題もないという文章でも、まったく心に響かないというか頭に入ってこないことがあります。そういった文章というのは、たいてい機械的です。例えば、「~だ。~だ。~だ。」という文章が延々と続いていると、意味は理解できてもあまり良い印象は抱かないかと思います。
特に、クッションとなるような接続詞などを使わずぶつ切りとなっている文章というのは、機械的な印象を与えやすくなります。どれだけ正しい内容で文章として成り立っているものでも、機械的な印象を与えることでその信頼性といったものも失われてしまいます。
SNSなどでもbotのような機械的な投稿は敬遠されますが、機械的な文章が敬遠されるのはWEB上のコンテンツにも言えることです。AIが書いたような文章ではなく、生身の人間が書いていますよという人間味のある文章を意識していきましょう。
ターゲットを決めて内容構成を考えていく
ライティングをする上で、ターゲットを決めるというのは一般的にもよく言われていることです。実際にターゲットを決めることによって、特定の人の気を引くことができます。
ターゲットを決めて、そこから内容構成を考えていくことによって気を引くだけではなく、より刺さる内容に仕上げていくことができます。
どのように仕上げていくかというと、まずはターゲットを明確にしていきます。次に、そのターゲットが何を求めているのかを考えていきます。ターゲットが求めているものを文章として、提供するのです。「こういうことでお困りではないですか?」と投げかけて、「解決策はこちら」と誘導していくような感覚です。
メリットを強調する
ここ最近になって顕著になっているのですが、現代人というのは物事を損得で考える傾向があります。損得で考えるべきでない問題に対しても損得で考えるようになっているので、ライティングの際にはこういった現代人ならではの傾向も意識していくべきでしょう。
損得で考える現代人だからこそ、自分にとってのメリットにはかなり敏感です。内容にもよるところはあるのですが、ライティングの際にはメリットを強調していくといいでしょう。読むことによってどのようなメリットがあるのかを伝えるのはもちろん、ライティングをする際にメリットを中心にタイトルや内容構成を考えていくというのもひとつです。
物事を損得で考えたり、自分のメリットばかりを気にしたりするのは人としてあまり好ましい傾向ではないのですが、そういうタイプが増えている以上はやはりライティングにもそういった部分を反映させていく必要があります。