ECユーザーがAmazonをやるべき理由

ネットショップを始めたいと思った時に、便利なのが「モール型EC」や「マーケットプレイス型EC」と呼ばれるECサイトを利用することです。大きなところで言えば、Amazonや楽天市場などですね。実は、月間利用者数だけを比べると、Amazonが楽天市場を押さえて日本最大となっています。 なぜ、Amazonが選ばれるのでしょうか?ここに注目していきたいと思います。 モール型ECサイト・マーケットプレイス型ECサイトのちがい

自社ECサイトとの大まかな違い

モール型ECサイトやマーケットプレイス型ECサイトは、そのサイトに登録すれば誰でも出店が可能となるため、非常にスピーディかつ簡単に商品を売ることができます。また、著名なサイトとなると、利用者も多いため比較的簡単に商品が売れるというメリットもあります。ただ、利用料や手数料がかかるため、純粋に利益を上げようと思うと自サイトでの売買よりも難易度が高くなります。自社サイトECの場合は、商品の売買に関するコストを抑えることはできるかもしれませんが、サイト構築にはたくさんの労力と費用がかかる上、サイト自体に足を運んでもらうための広告や宣伝などの費用も鑑みると、こちらもトータルで見るとなかなかコストはかかります。 自社の規模と、売上などと相談しながらどちらかに決めていきたいですね。

モール型ECサイトの特徴

楽天市場やYhaoo!ショッピングなどはモール型ECサイトに分類されます。モール型の特徴としては、各企業が「出店」するという形です。ですから、お店自体をアピールすることにもつながりますよね。 一方で、お店の設定やデザインを製作する必要があるので、サイト内ショップ作成の際に多少の手間がかかります。

マーケットプレイス型ECサイトの特徴

これに対して、最大手Amazonはマーケットプレイス型ECに分類されます。この形式の場合は、「出店」ではなく「出品」になります。ですから、お店自体ではなく商品のアピールが主体となるわけです。 この場合、ショップのデザイン等にこだわる必要はないので、商品登録自体に手間がかからないという利点があります。 今回は、マーケットプレイス型ECサイトの最大手「Amazon」の魅力についてご紹介します。

Amazonは総合ECサイト利用NO.1

「2020年5月総合EC・ネットスーパー利用動向調査」(MMD研究所×スマートアンサーの共同調査)によると、メインで利用するECサイトとしてAmazonが第1位を獲得しています。認知度も群を抜いていて、97.1%と非常に高い割合となっています。更に大きな特徴としては、Amazonを利用したことがある人が71.1%という利用率の高さと共に、継続で利用しているかどうかという点にもつながる「現在も総 合ECを利用している」と答えた人が利用しているサイトがAmazonで、52.0%という結果になっているのです。 つまり、認知度・利用率という点で国内NO.1なのがAmazonなのです。 参考:https://netshop.impress.co.jp/node/7721

Amazonが選ばれる理由

Amazonの利用率が高いのはなぜなのでしょうか?その理由について見ていきましょう。

①登録が簡単

どのサイトでも必ずそのサイトで登録作業が必要になります。Amazonはその登録作業は比較的簡単にできる点が魅力の一つです。 アカウント登録に必要な情報は下記の通りです。 ・名前 ・メールアドレス ・パスワード ・業務の選択 ・電話番号 ・クレジットカード情報(手数料などの支払いの際に必要) ・本人確認書類 至ってシンプルですね。そして便利なのは、Amazonで買い物したことがある人なら購入用アカウントを持っていると思うのですが、それがあれば入力情報はもっと省略されます。入力フォームに従って入力していきますので、何も難しいことはありません。つまり、圧倒的に「使いやすい」のですね!

②小口出品・大口出品のサービスを選べる

商品を出品する際には、自分が売りたい商品の量などによって、小口出品か大口出品を選ぶことができます。 両者の違いは、下記の通りです。 小口出品 大口出品 利用料金 商品ごとに100円+販売手数料 月額4900円+販売手数料 特別機能 なし 一括出品ツール、注文管理レポート、決済方法の種類、配送料金の設定、お届け日時指定の設定など オプションサービス なし スポンサープロダクト広告、法人向け販売、マケプレプライムなど 決済方法 クレジットカード Amazonギフト券 Amazonショッピングカード クレジットカード Amazonギフト券 Amazonショッピングカード コンビニ決済 代引き引き換え Edy払い 新規出品 × ○ ※販売手数料は、販売した商品ごとに課せられるようになっています。商品代金(配送料、ギフト包装料などを含む)に対する割合によって、金額が決められていきます。割合は商品カテゴリごとに異なりますが、約8~15%となっています。ちなみにKindleアクセサリは45%となっています。 Amazon公式サイトでは、49点以下の出品なら小口出品、50点以上なら大口出品と、出品点数のよってどちらを選ぶかの基準を示しています。このため、小規模な販売を考えている場合は小口出品を選ぶ場合が多いです。 ところが、気を付けなければならないことがあります。小口出品の場合は、「新規出品」ができないのです。どういうことかというと、Amazonで既に売られているものでなければ、カタログデータが存在しないので、出品登録をすることができないのです。つまり、自社製品やオリジナルの商品を売りたい時に小口出品を選んでしまうと、そもそも出品できなという問題が発生するのです。ですから、小口出品でできることは基本的に「転売」だということは押さえておきましょう。

③圧倒的認知度と利用率

先程と重複しますが、結局利用者が多いことと認知度が高いことはECを運営していく上で絶対であり最も選ばれる理由になります。Amazonを利用するだけで、ユーザーの誘導という作業とコストを削減することができます。要するに、AmazonがECそのものの入り口となっているのです。また、自社の製品を宣伝したいと思った際にも、Amazonは有効に活用できます。自社サイトだけでは到底足を運んでくれないような層が、Amazonを通して自社の製品を知ってもらう機会となるのです。これだけで、企業にとってはAmazonを使う大きなメリットとなります。

まとめ

Amazonの利用率が高い理由は、圧倒的な認知度と使いやすさによるものだと考えられます。 一方で、マーケットプレイス型のECサイトということは、商品自体を売買するにはうってつけですがお店をアピールしたいという場合には、モール型ECサイトの方が向いているでしょう。とは言え、これまでご説明した通り、EC新規参入者には断然Amazonをおすすめします。簡単に利用登録ができてい、使い勝手も良いので導入にはもってこいでしょう。

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