ここ数年でよく耳にするようになってきた「クラウドファンディング(CrowdFunding)」という造語ですが、ビジネスアイデアはあるけど資金が足りないという人にとっては最適な手段として一気に利用が広まっています。
一般人の利用はもちろん、ホリエモンこと堀江貴文さんや、キングコングの西野亮廣さんなどが積極的にクラウドファンディングを活用しビジネスを成功させています。
しかし、寄与型、購入型、融資型といった株式投資型など、クラウドファンディングにはいろいろな種類があるわけですが、どのような手段を使えばビジネスの成功確率を上げることができるのかいまいちよくわからないという人は多いはずです。
そして、クラウドファンディングの良い情報だけが大きく広まっていますが、デメリットとなる問題はあるのでしょうか?
この記事では、そんな「クラウドファンディングを有効利用する方法とデメリット」について解説していきたいと思います。
クラウドファンディングシステムを利用してビジネスチャンスを広げる
2020年代は、20代、30代の若者はもちろん、40代以上の会社員も自身のビジネスアイデアを元に、積極的に起業を検討する時代といえます。
しかし、ビジネスアイデアを現実にしていくには、大きな労力と資金が必要になるのは言うまでもありません。
今までであれば、何年も時間をかけて資金を貯めたり、銀行や国からの融資を受けて起業するというパターンがほとんどであったと思います。
これが、「クラウドファンディング」というシステムの登場でビジネス実現の可能性が大きく広がったのです。
クラウドファンディングサイトにて、プロジェクトページを作成し、資金が集まり次第すぐにビジネスアイデアを形にできるスピード感は、この時代にとてもマッチした手法といえます。
クラウドファンディングを有効利用するためには?
クラウドファンディングが現代の企業を目指す人や、事業主の新たなビジネス挑戦に大きなメリットがあるのは世の中の人が理解してきていますが、そのシステムを誰でも有効に利用できるかというと、なかなか簡単ではありません。
どんなビジネスアイデアでも簡単に資金を集められるというわけではないのです。
魅力的なビジネスアイデアであり、しっかりとした計画を立てて動画などによってそのプロジェクトビジョンを説明できていればプロジェクト成功率は30%を超えます。
しかし、「クラウドファンディングを利用すれば簡単に資金が集められるだろう」という安易な考えでは、その成功確率は10%以下にまで低くなってしまうのです。
こういった観点からみても、思い付きのビジネスアイデアを何となく計画してクラウドファンディングしてみることはあまり意味がない(資金調達できない)ことがわかります。
クラウドファンディングを利用するにあたって最初に重要になるのは、「魅力的なビジネスアイデアであるかどうか」「計画がしっかりとされているかどうか」「プロジェクトページを見るだけで情熱が伝わるかどうか」という部分なのです。
アイデア、計画、情熱という基盤がしっかりと固まったならば、寄与型が良いのか、購入型が良いのかといった具体的なクラウドファンディングの資金調達手段の方法を練っていく段階といえます。
クラウドファンディングのデメリットに気をつけよう
「とりあえずやってみようか」という甘い考えでは成功することが難しいのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディングのデメリットとしては、
・必ずしもプロジェクトが成立するとは限らない(成立しない確率の方が高い)
・購入型の場合、支援者の人数が多いとリターンの商品やサービスの発送などにかなりの労力が必要になる
・一度プロジェクトを立ち上げると、WEB上に記録が残ってしまうので、ビジネスアイデアを取られてしまう可能性がある
・プロジェクトを途中で止めることができない
といったことが挙げられます。
まとめ
近年新たな資金調達の方法として脚光を浴びる「クラウドファンディング」ですが、ビジネスアイデアがあるから資金を集められるという簡単なシステムではないことがお分かりいただけたかと思います。
魅力的なビジネスアイデア、しっかりとした計画、そしてプロジェクトに対する情熱という3つのポイントがなければ、成功することはできないのです。
しかし、その3つのポイントがしっかりとしているのであれば、これ以上ないメリットある資金調達方法だといえるので、挑戦してみる価値は大いにあることでしょう。