今やWebマーケティングなしには、販売促進は考えられない時代と言われています。
つまり、Webマーケティングを知らなければ今後のビジネスの世界で生きていけないということになるのですが、実際問題、ではWebマーケティングって何?と聞かれると困る人もいますよね。
何となく分かるけど説明しにくい、もしくは実はわかっていない。
調べては見たものの、コンバージョンだのLPOだのSEOだのEFOだの専門用語ばかりで、さっぱりわからない。
今回は、そんな人が、他人に説明できるようになるWebマーケティングの基礎講座です。
そもそもマーケティングとは
Webマーケティングの前に、では、そもそもマーケティングとは何でしょう。
ベストセラー小説『もしドラ』で有名になったあのドラッカーはマーケティングをこう言っています。
『マーケティングの理想は、売り込みを不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。』
これをざっくりいうと、売ろうとしなくても売れる状態を目指す、ということです。
つまり、売り込みしなくていいようにするために売り込む、これがマーケティングです。
※もしドラとは岩崎夏海著『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』です。
マーケティングは難しくない
そんなマーケティング、なんだか難しい気がしますが、そんな事はありません。
実は、まちなかにはマーケティングが溢れています。
看板
まさにマーケティングの元祖。
お店の入口にかけておくだけで、売り込みをしなくても客様が入ってきてくれるもの、それが看板。
これこそまさに、原点です。
チラシや広告
これもそうですね、マーケティングの基本です。
チラシを手にとった人が、商品に興味を持ってくれれば、声をかけなくてもやってきてくれる。
今でも重要なマーケティング手法です。
テレビやラジオのCM
これは、今主流のマーケティング手法。
大規模な媒体で多くの人に一斉に商品を説明したり購買意欲を高めることによってマーケティング効果を生むものです。
インターネットが登場する以前の最先端と言っていいでしょう。
つまり、Webマーケティングというのは、こういったことをネットでやろうという話。
WebというのはWebサイト、ほぼホームページと同義の言葉ですから、サイトを介してマーケティングしようという話です。
Webマーケティングとは、質の高いサイトづくりである。
では、実際Webマーケティングとは何か。
それは、簡単に言えば質の高いサイトづくりということです。
マーケティングの基本は「見てもらう→知ってもらう→興味を持ってもらう」
マーケティングというのは、利益追求の作業です。
とはいえ、何でもかんでも押し売りのように売りつけたり、詐欺まがいの手法を使ったものを有意義なマーケティングとは言いません。
マーケティングとは顧客が自主的に購買したいという意欲を持つためにあるもの。
そしてその基本が「見てもらう→知ってもらう→興味を持ってもらう」であり、Webマーケティングも同じです。
Web上では見てもらうが一番大変
インターネット統計サイト『インターネット・ライブ・スタッツ』によれば世界中のウェブ上にあるウェブサイトの数は、なんと2020年1月段階で17億4千万サイト以上。
つまり、個人や企業のウェブサイトは、その膨大なサイトの中の一つに過ぎないということです。
ですからWebマーケティングにおいては『見てもらう』が一番の難関。
そして、の話になるとSEOという言葉が出てくるわけです。
SEOとはサイトを見てもらうための工夫
SEOとは検索エンジン最適化、ざっくりいうとGoogleで検索してもらいやすくすることです。
今や、ほとんどの人が検索エンジンであるGoogleを経由して、言い換えればGoogleで知りたい言葉を検索してWebサイトに訪れるのですから、ここでの検索してもらいやすさは『見てもらう』ためには最も重要。
そして、そんなSEOの手法には様々な方法がありますが、実はその詳細は不明なんですね。
ですので、できることの基本中の基本は、良いサイトづくりということになるわけです。
Googleだって良いサイトでありたいというWebマーケティングをしている
なぜ良いサイトであることがSEOに叶うのかといえば、Googleだって良いサイトであろうとしているからです。
例えば、グーグルで検索した結果、上位に表示されるサイトが本当にまったく役に立たないサイトだった場合これはGoogleの信用に関わります。
ですから、Googleも最先端のAIなどを用いて、できるだけできの良いサイトを検索にかかりやすくしているのです。
つまり、これもまたGoogleという企業の行っているWebマーケティングなんですね。
そして現在、Googleを使用せざるを得ない状況でのWebマーケティングというのは、このグーグルのWebマーケティングの延長線上にあるというわけです。
最終的に行き着く先はコンテンツSEO
コンテンツSEOという言葉があります。
これは、簡単に言えばサイトそのものの内容や情報、使い勝手など総合的に質を上げる事でグーグル検索の上位に反映されようとすることです。
つまり、質を高めることで見てもらえるサイトにするということ。
そして、その質の高め方こそ「知ってもらう・興味を持ってもらう」に該当する部分なのです。
Webマーケティングとはマーケティングの基本である
Webマーケティングというと、なんだか良くわからない難しいものと思ってしまう人はいるでしょう。
しかし、結局は、しっかりと検索エンジンに反映されるために、顧客目線もしくは読者目線、またはユーザ目線で使いやすいサイトを作ること。
そこに有益な情報を置くこと、より価値の高いものを提供すること。
そんな、マーケティングの基本中の基本、言い換えれば商売の基本を行うこと、それがWebマーケティングです。
商売の本拠地が商店街であろうとウェブ上であろうと、相手は人間。
AIにより限りなく人間目線の判定ができるようになったいま、Web上でより人間のニーズを満たすことこそが、Webマーケティングそのものと言ってもいいのです。
Webマーケティングのテクニックの前に本質を知っておく
Webマーケティングには様々なテクニックや方法が存在します。
しかし、それを知る前にWebマーケティングの本質を知っていなければ、すべてのテクニックもその効果を半減させることでしょう。
誰かに話したくなるくらい、簡単に全体像を知っておく。
これこそ、Webマーケティングに挑む人間のはじめの一歩なのです。