5G時代における動画コンテンツ 2020年になり、いよいよ5G時代が到来します。超高速で大容量なデータ通信や、IoT領域における活用などが期待されている5Gですが、私たちが毎日使用しているパソコンやスマートフォンにも大きな変化をもたらすと言われています。パソコンやスマートフォンを使って毎日動画を視聴している人も多いと思いますが、今回はそんな動画と5Gの関係についてお話ししたいと思います。   5Gになると何が変わる？　 そもそも、5Gとは『第五世代移動通信システム（5th Generation）』を略した言葉です。現在主流の4Gと比べると、データ通信容量は約1000倍、通信速度は約100倍になり、データ遅延も大幅に減ると予測されています。具体的な例を挙げると、現在30秒程度かかっている動画のダウンロードが、たった3秒で完了してしまうということですから、とても早いですよね。また、スマホで動画を視聴している途中で動画や音声が止まってしまう…ということも起こらなくなるのが5Gの特徴です。 そしてもうひとつ、5Gでは同時に接続できる端末が増加します。4Gでは1回線で数台程度しか接続できなかったデバイスが、5Gでは1回線で100台以上接続できるというのですから驚きですよね。この同時接続性が大幅に向上することで、5Gは今後のIoT普及を大きく後押しするものとなると期待されています。  

• IoTとは？

IoTとは『Internet of Things』を略した言葉で『モノのインターネット』のこと。つまり、あらゆるものが常にインターネットに繋がっている状態でできることのことを指しています。例えば、スマート家電を思い浮かべてみてください。これは家電とスマホが常にインターネットに接続されているため、自宅以外の場所からスマホで遠隔操作ができるという仕組みですよね。インターネットを通してAIと結びつけられ、最適なフィードバックを行ってくれるIoTが普及していけば、医療、農業、自動車などさまざまな分野で、私たちの生活をより便利で快適なものにしてくれることでしょう。   5Gと動画の関わり方 近年、スマホで動画を視聴するユーザーは増加しており、5Gでは今以上に動画が重要視されるようになると予想されています。上述したように、5Gになると通信速度が大幅に向上し、データ容量に左右されなくなるため、今までテキストで発信していた情報も動画コンテンツで伝えることができるようになります。つまり、様々なコンテンツが動画化していくということなのです。

• なぜ動画なの？

動画コンテンツの必要性について、これはシンプルに「映像・音・文字」の3つの情報を一気に伝えることができるということに限ります。例えば、病院のWebサイトを見たとき、長い文章で説明されるよりも、動画で院内の様子を流しながらテキスト付きの音声で説明された方が、文章を読む時間も短縮されるうえ分かりやすいですよね。また、動画は短時間で多くの情報や魅力を伝えることができるだけでなく、見た人の記憶に残りやすいというメリットもありますから、手間と時間をかけて動画を制作する企業が多いのも納得ですね。   動画はSEOで有利なのか？　 5G時代になり、ユーザーの動画の視聴時間が増えることで、動画コンテンツはSEOの面でも注目されています。しかし、動画をただYouTubeにアップロードしたりWebサイト掲載したりするだけでは直接的なSEO効果はほとんどありません。というのも、動画を掲載したからといって検索順位が上昇するわけではないからです。とは言うものの、動画はテキストや写真に比べると、再生に一定時間を必要とするため、ユーザーの滞在時間が長くなり、その結果、SEO対策に結びつくというケースも少なくありません。では、どのようにすれば動画を見てもらえるようになるのでしょうか。    

• 動画SEOの活用

動画SEOとは、動画そのものの検索順位を上位表示させるためのテクニックのことです。より多くのユーザーに動画を見てもらうためには、動画自体の質の高さもある程度必要ですが、動画の周辺情報を整えることも重要になります。例えば、動画を掲載するページ自体の質を上げ、ページの内容に沿った動画を埋め込みながらSEO対策をすることができれば、より信頼できるコンテンツとなり、検索順位が上がるようになるのです。つまり、動画SEOを活用することで間接的にSEO効果を見込めるということです。 従来のSEOに比べると、動画SEOを行っている企業はまだ多くはありませんので、この機会に取り入れてみるのも良いかもしれませんね。 5G時代を迎えるにあたって注目されている動画コンテンツ。先ほどお話ししたWebサイトだけでなく、街中の広告や営業ツールなど、さまざまな場所で動画コンテンツが増え、毎日のように動画を目にする時代が目の前に来ています。ユーザーのニーズに応えるためにも動画コンテンツの運用を強化していってみてはいかがでしょうか。