少し前までは「クラウドファンディングって何?」という方も多かったでしょうが、今では誰もが知っているものとしてクラウドファンディングについての紹介がさまざまなメディアでなされています。実際に、クラウドファンディングは多くの方が利用し、多くの方の知るところとなりました。単なる資金集めの手段として認識している方も多いでしょうが、実はクラウドファンディングというのはもっと有効利用ができるものなのです。
よく知られているのは新商品やサービス開発のための資金集め
クラウドファンディングでよく知られているのは、やはり新商品やサービス開発のための資金集めという側面です。これがクラウドファンディングのすべてと思われがちなのですが、実はこれはクラウドファンディングのほんの一部に過ぎません。
ただ、多くの方が新商品やサービス開発にあたっての資金集めにクラウドファンディングを利用しているというのもまた事実です。実際にこれまでにクラウドファンディングで資金を集めた結果として生まれてきた商品やサービスもたくさんあります。
クラウドファンディングの一般的なイメージとして定着してしまうのも当然と言えるでしょう。
ちなみに、新商品やサービス開発のための資金集めだけではなく、起業をしたいという方や施設を立ち上げたいという方の資金集めにもクラウドファンディングは利用されています。今の時代は新商品やサービス開発、起業や施設の立ち上げなどの明確な理由があっても、そう簡単にお金を貸してもらえません。不特定多数の方から資金を集められるクラウドファンディングは、まさにそういった方のニーズを満たしています。
クラウドファンディングによって、これまでつぶされてきた可能性が救い上げられるようになり、その結果、よりいろいろなものが生み出されているのです。今後、クラウドファンディングで生み出されたものが現代人の当たり前になる可能性もあるのです。
実は商品やサービスの提供を維持するための資金集めにも使える
先では新商品やサービス開発のための資金集めにクラウドファンディングが利用されているという話をしましたが、それだけではありません。実は既存の商品やサービスの提供を維持するための資金集めにもクラウドファンディングを使うことができますし、実際に使われているのです。
例えば、今はコロナの感染拡大によってさまざまな商品やサービスが危機に瀕しています。「老舗の○○店が閉店」といった報道もよく見聞きするようになりました。閉店や廃業のラッシュというのは、これからも続くでしょう。
ただ、そういったときにクラウドファンディングを利用すれば当面の商品やサービスの維持に使うための資金を集めることもできるのです。これまでにクラウドファンディングでの資金集めをせずに閉店や廃業を決めてしまった方の中には、やり方がわからなかったり、他に理由があったりしたのかもしれません。
今ならまだ間に合うという方がいれば、是非クラウドファンディングの利用をおすすめします。クラウドファンディングで資金を集めて、そこからまだ持ち直せる可能性はゼロではないのです。
テストマーケティングとしても活用できる
クラウドファンディングというと資金集めのイメージが強いと思うのですが、実はテストマーケティングとしても活用していくことができます。例えば、開発が決まった商品やサービス、発売前の試作品などの段階でプロジェクトを立ち上げてみて、ユーザーがどのような反応をするのかをチェックしていくのです。
反応があるのかどうかという部分はもちろんですが、反応があった場合にどのような層からどのような反応が目立ったのかといったところまで分析していくことができます。そこから商品やサービスを展開していく上でのより具体的なペルソナの設定などもできるようになります。
クラウドファンディングそのものがプロモーションとなることも
一般的にはクラウドファンディングで資金を集めて、その資金で新商品やサービスの開発を進めて、その後にプロモーションという流れをイメージする方が多いかと思います。もちろん、そういった流れでもいいのですが、実はクラウドファンディングそのものがプロモーションになることもあります。
というのも、立ち上げたプロジェクトがテレビなどの各種メディアで取り上げられることが多くなっているのです。
クラウドファンディングによって資金集めをしつつ、同時にプロモーションをおこなうということも十分に可能なのです。プロモーションの一環としてクラウドファンディングをおこなうというところもあるくらいです。