2019年のwebマーケティングを振り返る

2019年は多くのweb事業者にとって変化や対応を余儀なくされた1年だったと言えるのではないでしょうか? webマーケティングにおいてのSEO対策基準は度重なるGoogleのアップデートによって翻弄され、過去の手法が通用しなくなり撤退を余儀なくされた事業者の方も多かったようです。 しかしこれらの時代の変化と共に、webマーケティングの方向性は多様化していった年でもありました。 今回は大きく変化したwebマーケティングにおいて、今後どのような形が推進され、どのような舵取りが行われているのか?といった点について分析してみたいと思います。

検索エンジンに依存しすぎない新しいマーケティング

従来のwebマーケティングを含むサイト運営では、検索エンジンからのオーガニックサーチ主流にした集客方法を目指してサイト設計やキーワード選定、ペルソナの絞り込みなどに重点を置くのが、ある意味で「正攻法」として捉えられていました。 実際に多くのアフィリエイター事業者はペルソナとベネフィットを絞り込むことで収益に繋げており、現在もこういった手法が間違いであるとは言えません。問題は検索エンジンの判定そのものが変化したことにより、検索者にとって”本当に有益な情報”という意味の解釈が異なってきたことにあるように思います。 Googleが目指しているネットワーク構築が、権威性のある公式サイトばかりになってしまえば、サービス利用者にとって、本当に必要な情報は埋もれてしまいかねません。そこで新しいマーケティング分野として注目され始めているのが、SNSを含めたYouTubeなどの視覚に訴える分野ではないでしょうか? もちろん、これらは本来のコンテンツを補佐するための役割であり、YouTuberになって広告収入を目指そうというものではありません。 eyes  

権威性を自分から発信する

数年前まではTwitterは情報収集をする人が大多数を占めていましたが、昨今では意見交換や状況を分析するために「交流の場」として利用している方が増えてきています。 要するに、単純に情報を集めるためだけではなく、有益な情報を共有して個人や会社としてのブランディングを高めていくための場所になりつつあるということです。 webマーケティングにおける「目的」は人それぞれの戦略によって違いますが、アフィリエイターであってもインフルエンサーであっても、潜在顧客に対してのアピールと信頼性設計の確保としてSNSを活用する人が増加していることは事実です。 また、自分自身がインフルエンサーになり有益な情報をしっかりと発信することによって、自社商品の販売に繋げている方も大勢います。Twitterを入口にして有料noteに誘導したり、被リンクを獲得するための手法としても活用されています。 ただし、注意しておきたい点としては「インフルエンサー」として自分自身が有益な情報を発信出来なければ、潜在顧客には届かないというところでしょうか?よくあるスポンサーを募集しているTwitter自体での収益化を目指している手法などは、最終的に目的としている効果を発揮出来ないことも充分にあります。

コンテンツの視覚化

業界全体の方向性としては、コンテンツを視覚化することに積極的な方が多くなっている印象を受けます。 一昔前であれば、コンテンツSEOとして記事を長文化したり、いかにライバルサイトよりも情報を掘り下げて行くかで記事設計をおこなう事が多かったのではないでしょうか? もちろん、SEO対策の一貫として現在でも長文化やロングテールを狙ったピンポイントなリサーチは必須なのですが、「読者にとって分かりやすいコンテンツ」という意味では視覚化したサイトやブログなども多くなってきました。 例えれば、簡単な漫画風の紹介を入れてみたり、記事内に吹き出しマークで会話形式にするといった手法です。 もちろんこういった手法は以前から存在していたものですが、web業界全体を見ると絶対数が増えてきたように感じられます。 LPとして売り込むページではしっかりと動機づけをするライティングが未だにメインの路線ではありますが、LPの手前で読者がベネフィットを得られやすいという意味でも、専門用語の飛び交う長文ではなく「いかに簡略化するか?」というポイントをABテストとして取り入れている方も増加してきました。 SNSやYouTubeでは、こういったコンテンツの視覚化が非常に行いやすいこともあり、多くのアフィリエイターやweb事業者が新しいマーケティングの場所として参入を始めたことには注目しておくべきではないでしょうか?

多様化したアプローチで補い合う

変動の多かった2019年ですが、今後もGoogleの基本的な方針はサイテーションや質の高い記事、権威性に敏感になってくることは予測出来ます。 その上で今後は「各自の持つ得意分野のアプローチを専門職」として協力し合うことも増えていくのではないかと考えられます。個人や法人といった枠組みに囚われず、これまで以上に得意分野のスキルアップをすることが、牽いてはweb業界全体を盛り上げることに繋がるのかも知れません。   [caption id="attachment_169" align="aligncenter" width="482"]diver   Girl in red dress, African American girl, guy in T-shirt and Asian man standing near concrete wall with brain sketches. Concept of teamwork.

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