インタラクティブ動画を作る際は、動画の完成度やどのプラットフォームで配信するのかがポイントになります。
今回のコラムでは、国内外で使用されているプラットフォームの中でおすすめのプラットフォームを6種類ご紹介いたします。
それぞれの特徴などもお伝えいたしますので、ぜひ導入前の参考にしてください。
おすすめプラットフォーム6選
ここからは、おすすめのプラットフォームを6つご紹介させていただきます。
事前にそれぞれの特徴を理解しておくと、ターゲットユーザーに最適なプラットフォームを選ぶことができます。
インタラクティブ動画を作成する際は、配信するプラットフォームを慎重に検討しましょう。
YouTube
動画配信サイトの中でも特に有名なYouTubeでは、無料で使用できる編集機能によって、公開した動画にカードと呼ばれるインタラクティブ機能を付与することができます。
カードとは、動画右上に表示できるポップアップのことであり、関連動画や閲覧して欲しいサイトへのリンクなどを貼ることが可能です。
また、1本の動画に対してカードは5個まで登録でき、1つのカードを表示できる時間は5秒間です。
以前は同様の機能でアノテーションというものがありましたが、現在は廃止され、このカードのみが機能しています。
スマートフォンからでも編集・確認することができるため、非常に使いやすいシステムといえるでしょう。
カードの設定は比較的容易に行えるため、気軽にインタラクティブ動画を作成することが可能です。
Eichi
Eichiは、株式会社電通ダイレクトマーケティングが提供している、インタラクティブ動画を配信・製作できるプラットフォームです。
HTML5で利用することができるため、PC・スマートフォン・タブレットなどの多種多様なツールで視聴できます。
動画内では、視聴中の商品をアクションで選び、ショッピングリストを作成できる機能や一般的な動画をゲーミング仕様にアレンジ出来る機能、またストーリー性のある動画であれば、ストーリー分岐を自分で選べるなど、よりユーザーの印象に残る体験が可能です。
将来的には、ユーザーがインタラクティブ動画を無料で製作できる予定ですが、詳細については株式会社電通ダイレクトマーケティングのWebページをご確認ください。
Vidzor
Vidzorは海外のプラットフォームであり、無料でインタラクティブ動画を製作・公開できます。
また、インタラクティブ機能を使用している部分のユーザーアクションについて、分析・計測することも可能です。
動画内ではアンケート機能やフォームを設置でき、タイムラグが生じることなくリアルタイムで反映されます。
プラットフォーム内は英語のみですが、直感的な操作で編集可能なので、操作には不自由さを感じないでしょう。
Eko
Ekoは、イスラエルのInterlude社が提供しているプラットフォームであり、ほとんど制限なく無料で利用できるツールです。
過去にはペプシのグローバルキャンペーンで活用された実績や、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントから大型資金調達も行ったことなどから、そのサービスの動向に大きな注目が集まっています。
プラットフォーム内は全て英語ですが、チュートリアルや作品例、テンプレートなどが充実しているので、編集の参考になります。
また、編集のインターフェースは電気回路のような仕組みなので、ユーザーによっては作業に慣れるまで時間を要する場合もあるでしょう。
しかし、インターフェースに慣れれば、高度な映像作成も可能になるため、非常にポテンシャルが高いプラットフォームであると言えます。
EkoはPC・スマートフォン・タブレットなどから視聴することができます。
WireWax
WireWaxは無料版と有料版があるプラットフォームですが、無料版には使用できる操作に多くの制限があるため、有料版でないと十分に効果を発揮することは難しいでしょう。
また、1本の動画尺は10分以内で、月間5000ビューまでという制限もあります。
ちなみに、有料プランは月額100ドルからです。
WireWaxは動画内の顔を認識することにより、自動追跡でアクションを設定する機能があり、他社のプラットフォームと差別化を図ろうとしています。
PC・スマートフォン・タブレットなどにも対応しているので、動画の目的に応じて使用方法を熟考すれば、高い効果を発揮するかもしれません。
cinematique
cinematiqueも無料版と有料版があるプラットフォームで、無料版には選択できるアクションに制限が設けられています。
無料版ではクリックした特定の範囲に、関連情報を紐づけることができます。
ちなみに、有料版は月額100ドルです。
このプラットフォームの主なアクション機能は、動画内で興味がある場所をクリックすることでお気に入りに登録でき、そのお気に入りに関連した情報を取得できるツールです。
そのアクションに対しては分析機能も搭載されており、ユーザーの興味・動向を探ることに役立てることができます。
プラットフォーム全体は英語ですが、チャットによるサポートが用意されているため、編集する際の不明点などは都度問い合わせることも可能です。
cinematiqueはPC・スマートフォン・タブレットなどに対応しています。
まとめ
今回のコラムでは、インタラクティブ動画を制作する際のおすすめプラットフォームを6種類ご紹介させていただきました。
日本国内でインタラクティブ動画を作成する場合は、無料で使用でき、ユーザー数も多いYouTubeが最もおすすめです。
YouTubeはアクション機能を追加する作業も簡単なので、初心者でも直感的に使用できます。
そのため、国内であればほぼ1択に等しいですが、海外の場合は選択肢が広がります。
使用言語が限られていることは難点ですが、仮に多言語対応のプラットフォームを操作することができれば、有効なプラットフォームになりえるでしょう。
インタラクティブ動画を配信する際は、動画の目的やターゲット範囲に合ったプラットフォームを選択することが大切です。
コメント