フリーランスは、自ら決断した瞬間からなれる職業形態ではありますが、会社や団体に所属していない分、仕事のとり方や営業のやり方で壁に突き当たる人は多いです。
始めるのは簡単でも続けることが難しいフリーランスについて、今回のコラムでは仕事のとり方を中心にご紹介します。
現在受注件数に悩んでいる人や、これからフリーランスを目指そうとしている人は、ぜひこのコラムを参考にしてみてください。
自分が提供できる価値を考える
最初は、自分が提供できる価値について明確にしてみましょう。
自分が自信をもって提供できることを練り上げて、看板として掲げるところから始めます。
フリーランスになった時に誰しもが最初に苦労することは、最初の仕事をどのように獲得するかということです。
仕事が無い焦りから、なんでも糸目をつけずに仕事を受けようとアピールしがちになりますが、これでは仕事のきっかけを掴み損ねてしまいます。
クライアントが外注先を探している時は、プロフェッショナルな人材を探していることが多いです。
そのため、なんでもできるアピールをするよりも、的を絞って得意なことを全面的に押し出す方が声がかかりやすいといえるでしょう。
個人サイトとSNSで宣伝する
練り上げた看板も、誰かに見てもらえなければ意味がありません。
そこで、宣伝媒体として重要なポイントになってくるのが、個人サイトとSNSです。
今は簡単にサイトやSNSアカウントを作れるようになったので、個人でも多額な費用をかけずに宣伝活動をすることができます。
SNSアカウントの作成は無料であるため比較的使っている人が多いですが、個人サイトは意外と少ないです。
しかし、個人サイトはどのようなジャンルのフリーランスであっても、作成することをおすすめします。
サイトの中に経歴やSNSアカウント、現在の仕事状況、問い合わせフォームなどをまとめて設置すれば、クライアント側の立場としても声をかけやすくなります。
継続的に受注できるか
個人サイトやSNSで宣伝をして最初の仕事を受注し、無事に納品が終わったとしても、安心はできません。
フリーランスとして長く活動していくためには、継続的に案件を受注することが非常に大切です。
そのため、継続的にご依頼いただけるよう毎回の案件に対して誠実に丁寧に取り組むようにしましょう。
仕事の対応力と品質の高い成果物が備わっていれば、徐々に継続的な仕事を受注することができるでしょう。
その他の営業方法
フリーランスの営業方法には、個人サイトやSNSだけでなく、その他にも多くの便利なツールなどがあります。
効率よく仕事を受注するためにも重要な要素なので、ぜひこれから紹介する方法を参考にしてみてください。
きっと自分のワークスタイルに合った営業方法が見つかるでしょう。
フリーランス向けのエージェント
専門的なスキルやノウハウを習得している人は、フリーランス向けのエージェントを利用するのがおすすめです。
自分の経歴書やポートフォリオなどを丁寧に仕上げる必要がありますが、営業活動自体はエージェントが行うので、営業が苦手な人にとっては非常に便利でしょう。
仕事内容によっては高単価な案件獲得も期待でき、ポートフォリオなどをまとめる時に、自分の強みや弱みを整理できる良い機会になります。
そのため、仕事を獲得するための媒体として、登録しておくことをおすすめします。
マッチング系のEXPO
フリーランサーたちがブースを出し、さまざまな企業が来場して仕事の依頼先を探す、マッチング系のEXPOがあります。
日本で1番規模が大きいのは、東京ビッグサイトで開催されているクリエイターEXPOです。
このEXPOでは、文章・イラスト・映像・音楽・写真などを作成するフリーランサーが、ブースに訪れた企業担当者に自分自身を売り込むことが可能です。
開催されている数日間の中で、一気に多くの企業と出会うことができるため、特に地方のフリーランサーには便利な営業方法だといえるでしょう。
ビジネスコミュニティ
自分の活動圏内に、ビジネスコミュニティが存在していないか確認してみましょう。
ビジネスコミュニティ内では、グループで信頼関係を築き合い、お互いにリファーラルを提供しています。
リファーラルとは直訳で推薦・紹介・委託などの意味を持ち、仕事を得る時に間に入って仲を取り持つような手段のことを指します。
リファ―ラルを提供し合うということは、相手に仕事を紹介してもらったら、必ずその相手に別の仕事を紹介する、という関係性です。
ビジネスコミュニティによっては、自分の肌に合わないこともあるかもしれませんが、自分好みの関係性が築けるコミュニティであれば、有意義なフリーランス活動ができるでしょう。
セミナーを開く・参加する
自らセミナーを開いたり、また興味のあるセミナーに参加することも有益な方法です。
セミナーは、まず無料で開くことが重要です。
無料であれば気兼ねなく参加してもらえるため、潜在的な顧客を集めることができます。
また、セミナーの内容が良ければ、参加者が他の人に紹介してくれる可能性もあるので、良い宣伝効果を生み出すこともあります。
そして興味のあるセミナーには積極的に参加し、その会場で参加者とつながることで、仕事へ発展することを狙うのもおすすめです。
参加するセミナーを選ぶ際には、セミナー後に懇親会があるものを選ぶと良いでしょう。
同じセミナーに参加しているということは、興味がある内容が同じなので仲を深めやすく、良質な人脈になるはずです。
まとめ
今回のコラムでは、フリーランスの仕事のとり方や営業方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
職種や得意分野によって適切なアプローチ方法は異なるため、さまざまな方法を試しながら最適な手段を模索することが非常に大切です。
また、営業していく過程において、自分のスキルを見つめなおす機会が多くなるといえるため、自分のウィークポイントも確認しながらさらに成長していく機会にしましょう。
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