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コンビニより多いと言われるヘアサロンが増える理由

ヘアサロン激戦区では、約1キロ範囲内の距離に約300の店舗があり、全国の統計ではコンビニより多いことが分かっています。

このように、生存競争の激しい美容業界ですが、新規店舗が増加しており美容師数は減少傾向にあるのです。

美容師の平均年収は約300万円であり、下積み期間を平均5年経験して、ようやくスタイリストとしてデビューできると言われています。

1998年に理美容学校が1年制から2年制に変わってから、現在、再び美容業界における働き方や考え方に変化が訪れています。

 

 

目次

美容業界の現状

年々増加するヘアサロンは、全国に約25万店あります。

それに対し、コンビニは約5万6千店あるので、5倍近い差があります。

毎年、約1万件の美容室が開業していますが、同時に1年以内に同程度数のサロンが閉店しているのです。

昨今、美容師人口は減少しており、サロンと同様に3年で離職する率が70%と言われているため、ヘアサロンの在り方が問われています。

また、どこにも所属しないフリーランスの若手美容師が年々増加し、働き方や意識が大きく変わってきているのです。

異業種業界からの新規参入によって、美容業界は大きな変革期を迎えているのです。

他にも、美容業界のM&Aでは、後継者問題、経営負担の解消など、多くの問題をクリアすることで、成功を収める動きもあります。

改めて専門性を見直し、様々な分野の新規事業と連携することで、今後の美容業界全体やヘアサロンの社会的地位が向上することも期待されています。

 

 

 

 

業界外の新規参入とフリーランスの増加

業界外の企業による新規参入は、これまでにない発想で美容業界に大きな風穴を開けるため、フリーランスの増加につながっています。

ここでは、即戦力になる新しいスタイルの労働力の確保と、新たな働き方として増加しているフリーランスについてご紹介します。

 

面貸しとシェアサロン

シェアサロンは、従来から存在する面貸しとは異なります。

シェアサロンは、美容師の新しい働き方として、異業種からの参入が活発です。

面貸しは、サロンの空席からスタイリストがセット面の一部を借りて、顧客に施術します。

サロンオーナーは、スタイリストから利用料を受け取るシステムです。

元々ミラーレンタルなどと呼ばれており、スタッフの不足時などにセット面などを貸し出すところがありました。

しかし、シェアサロンは全席をシェア用として確保しており、スタイリストが1席以上を借りて施術するシステムになっているのです。

この場合、サロンオーナーは固定利用料などをスタイリストから受け取ります。

施術に使う薬剤や道具は、シェアサロンで仕入やレンタルが可能なので、必要最低限の道具と施術で独立することができます。

 

フリーランスの種類

フリーランスの働き方の種類は、業務委託・面貸し・シェアサロンがあり、決まった組織に所属していません。

業務委託はサロンの顧客に対して施術を行いますが、業務委託契約を結ぶため、中には保有顧客数の提示を要求されることがあります。

面貸しを選択するフリーランスは、基本的に雇用契約はせず、開業資金を貯めるなどの理由でつなぎとして働いている場合が多いです。

シェアサロンは、通常より広い座席空間や個室型の店舗もあるので、独立して営業をしているフリーランスも増えています。

多くのフリーランスは、様々な形で働くことで顧客獲得と同時に独立に必要な経験を積んでいるのです。

 

 

VUCA時代に変わるヘアサロンプラスα

昨今、美容業界の経営や個人の働き方は変わり、多くのシーンでVUCA時代にあわせたヘアサロンに変化しています。

世の中の働き方が変わる中、ヘアサロンはさらに多くの付加価値や強みが必要とされています。

 

サブスクリプション 

最近は、ヘアサロンでもサブスクリプションを採用して話題を集めているのです。

例えば、MEZONは月額料金を支払うと、全国700以上のサロンでシャンプー&ブローを体験できます。

シャンプー・スタイリング、ケア付きなどを、定額や平日と全日の通い放題プランから選択してサービスを受けられます。

Jetsetはブロー専門サロンで、シャンプーとブロー、またはヘアアイロンでスタイリングします。

所要時間が20分・30分・45分で3種類の回数券があり、別途料金が必要ですが、オプションプランを受けることも可能です。

顧客は、サブスクリプションで常に良質なサービスを受けられ、サロン側も高い宣伝効果や投資対象として注目されるので、双方にメリットがあります。

 

飲食店

飲食店が併設されているヘアサロンは多くあります。

例えば、コールドプレス専門店のHineliはテイクアウトも可能で、LODIはコーヒースタンドが併設されているのです。

他にも、全国6店舗あるイタリア料理店のトン・ガリアーノは、3日間お店で料理を提供し、サロンで3日間施術を提供しています。

また、イベントスペース併設のサロンは、TSUTAYAがブックディレクションするなど、ヘアサロンと読書と言う新しい演出をしているのです。

多くのヘアサロンプラスαに共通するのは、新しいカタチや想定外の変化を楽しみ、日々心地よい喜びを顧客に提供しているということです。

 

 

まとめ

今回は、ヘアサロンが増える理由や美容業界の現状、これからのヘアサロンをご紹介しました。

美容業界の問題点も浮き彫りになり、今後はフリーランスが主流になるのかも知れません。

フリーランスが多くなる中、美容業界全体が衛生面を完璧に実行してこそ、適正な価格を支払い、信頼関係が強まると言えるでしょう。

今後のヘアサロン業界の動きに、目が離せません。

しかし、正しい知識と経験が蓄積されることで、より良いサービスが可能になるのではないでしょうか。

 

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