デザイン制作と聞いて、まず何を思い浮かべますか?
「制作」とは、元々は絵画や音楽といった芸術作品を作ることです。つまりは、広くアーティストと呼ばれる人たちの仕事であり、現代では記事を執筆するライター、WEBサイトやポスターなどのデザインをするグラフィックデザイナーなど、クリエイターの仕事もそれに該当すると言えます。アイデアはもちろん表現力まで必要とされるのがデザイン制作だと言えます。
デザイン制作で重要なこと
デザインと聞くと、配色、レイアウトなど表面の完成形をイメージするかと思います。
けれど、デザインが誕生するまでには、作り手の様々な思惑を秘めていると言えます。
「デザイナーさんにお願いしたいけれど、何をどうやって伝えたらいいのかわからない」という方が多いのではないでしょうか。基本的な情報を最低限伝えておくことで、後々の納品時のトラブルやずれを防げますし、依頼側もデザイナーも安心して取り組めるのではないでしょうか。基本的な最低限の情報とは。
・何を目的としたデザインなのか
・使ってほしい素材(会社のロゴ、マーク)
・納品データの形式は何か(.ai/.psd/.indd/.png/.jpg/.gif)
・制作物によって適切なカラーモードの指示(CMYK/RGB)
・画像サイズと解像度
・デザイン案のパターン数(コンペになる場合等)
・ラフ案や修正に関する料金について(どの段階で何回まで修正を受け付けるのか)
これらを事前にしっかりと確認し、後のトラブルにならないようにすることが大切です。
グラフィックデザインの依頼をした場合の費用の相場
主な費用の内訳としてまず「アートディレクターやデザイナーの人件費」があります。
デザイン会社は案件を受注した場合まず、デザインの内容を制作物のサイズをもとに必要な工数、人件費、印刷費、光熱費、進行管理費、利益を乗せて見積もりを出します。
デザインの凝った大きな制作物だった場合、工数はもちろんすべてに費用がかかり高額になると言えます。主な費用をまとめると、
・企画、プランニング費:1~10万円
デザインの全体のテーマや構成を決める際にかかる費用
・デザイン費:5000~10万円
画像編集ソフトを使い、制作物を形にしていく作業
・修正費:デザイン費の20~40%
デザインを修正する場合、基本的に対応費用がかかります。
ただし、修正の考え方はデザイナー次第で、小規模な個人のデザイン事務所の場合
全体に影響を与えない範囲の修正なら無償の場合もあるそうです。
または、あらかじめ修正費が組み込まれていることもあるようです。
・印刷費:10円~150円(1部あたり)
印刷費はデザインと同じく、サイズ、デザイン、カラーバリエーションによって金額が大きく変わります。
・素材費:利用点数、購入方法などによって変動
・キャッチコピー製作費:3~6万円
・取材、撮影費:3~8万円
また、媒体別に見るグラフィックデザインの相場も変わってきます。
・名刺、ショップカード:8000円~3万円
・チラシ、フライヤー:4万~12万円
・ポスター:10万~25万円
・ロゴ:10万~30万円
こうしてみると物によっても相場は変わってくることが分かります。
注意が必要な費用
他社が肖像権・著作権を持っているキャラクターを使ってのグッズのデザイン、販売はロイヤリティが高額になることもありますので注意しましょう。
また、デザインを二次使用の際は、デザインデータを買い取ります。その場合、デザイン費の三倍程度の購入費用が必要になってきます。
見積もりが適正かどうかの判断
一番大切なのは、デザインをどこの会社に依頼するのかになります。
様々なデザイン会社の中から選ぶのですから、失敗しないことが大切です。
そのためにはまず、「目的を明確にする」ことが必要です。それは、それぞれの会社が得意とする領域が異なるからです。その会社の得意とするデザインが制作したいデザインと合っているかどうかを見極めることが大切です。
次に「デザインのテイストが合っているかをみる」です。デザイン会社によってテイストは異なります。対応できるテイストが合っているかどうかを見極めることも必要となってきます。その会社の制作実績を参考にデザインを形にできる会社を導き出します。
そして、「プラス何かサービスがあるかどうか」も決め手になってきます。デザインの費用が安くできることに越したことはありませんが、表面的な金額だけにこだわるのではなく、プラス何かのサービスがあるか、どんなものなのかを鑑みるのも大事なポイントです。
調べていく中で、デザイン制作を依頼する場合大切なのは、依頼する会社と方向性や得意としている範囲が合っているかどうかを含め、何に費用がかかるのかを理解していることが大切です。その中で削れるもの、妥協出来るものを削減し、費用を抑えることができます。そのためには目的をしっかりと持った上で、何社かに依頼をし、見積もりを取ってみるのが良いかもしれません。
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