バズるというワードを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
バズるとは主にSNSで使われている用語であり、SNSを通して宣伝や情報が爆発的に拡散され、大きな話題となる状態のことです。
このバズる現象を用いたマーケティング方法が、近年のインターネット市場ではメジャーな方法として使われています。
そこで今回のコラムでは、バズる現象を使ったバズマーケティングについてご紹介します。
バズマーケティングについて
SNSを用いたマーケティング方法の1種であるバズマーケティングは、計画してバズる状態を生み出すことによってアプローチする方法です。
企業アカウントからの情報を個人メディアを利用したシナジー効果によって、戦略的に口コミを多数作り出し、SNS上で話題になるように仕向けます。
例えばTwitterで、ハッシュタグが付いたツイートを投稿し、アカウントのフォローとリツイートをすることによって、プレゼントキャンペーンへの応募ができる状態にします。
リツイートが多くなるほど拡散されていき、ツイートにあるハッシュタグがトレンドにランクインすれば、そのツイートを目にする人も多くなるので、膨大なSNSユーザーへの情報の拡散に成功したことになるのです。
そして、大きく話題になることでマスメディアへ露出する可能性もあるため、費用対効果の高い宣伝方法だといえるでしょう。
バズマーケティングが注目される理由
バズマーケティングが注目を集める理由として、SNSを使って知りたい情報を得ているユーザーが増えていることが挙げられます。
近年における日本でのSNS利用状況は、全ての年代で利用率が上昇しています。
TwitterをはじめとしたSNSの利用率が上がったことで、SNSを消費者とつながるためのツールとして利用することも多くなり、企業側も宣伝活動ではまずSNSを利用したマーケティング方法を考えるケースが増加しているのです。
そしてSNSの情報は、消費者の購買行動にも影響を与えているという調査結果が出ています。
特に30代までの若い世代においては、買い物の際にSNSの情報から影響を受けている人が半数以上存在しています。
つまり、SNSで話題になることは、売上に良い影響を与えるといっても過言ではありません。
バスマーケティングのメリット
バズマーケティングを行うメリットをいくつかご紹介します。
まず1つ目に、バスマーケティングはSNS上で話題性を上げるために行うので、爆発的な情報拡散が期待できます。
2つ目は、消費者の口コミによって情報が拡散していくので、情報操作されているような雰囲気が少なく、消費者主体での口コミで共感性の高いメッセージが拡散されていくのが特徴です。
3つ目は、商品やサービスなどに関するハッシュタグが拡散されるので、SNS上で見られる機会が増えて、認知が拡大します。
バズることで初めて知ったユーザーも多く取り込めるため、ブランドの知名度拡散にもつながります。
4つ目は、SNS上での自発的な拡散力を利用して宣伝をするので、コストパフォーマンスに優れていることです。
多額の費用を使用して宣伝を行うよりも、バズマーケティングの方が効率的な効果が見込める可能性があるでしょう。
バズマーケティングのデメリット
ここでは、バズマーケティングについてのデメリットをいくつかご紹介します。
まず1つ目は、バスマーケティングはSNS上での情報拡散力を利用するため、消費者の商品やサービスに対するネガティブなイメージも拡散してしまう可能性があるという点です。
ネガティブな口コミが広がってしまった場合には、それらの意見をブランドの改善に利用し、消費者からの信頼回復に励みましょう。
2つ目は、ネガティブなイメージが広がってしまった場合に、その拡散力を防ぎ止めにくいことです。
SNSの拡散力は強いため、最悪のケースでは炎上につながる可能性もあります。
そのため、SNS運用担当者のSNSリテラシーの理解力を高めた上で、バズマーケティングは行うようにしましょう。
バズマーケティングに欠かせないもの
ここまではバズマーケティングの特徴についてご紹介してきましたが、肝心なのはバズる投稿を作ることです。
そこでここからは、バズマーケティングで欠かせない2つの要素を解説しながら、どのようにバズる投稿を作り出すのかを見ていきましょう。
バズマーケティングの仕組みを理解して、マーケティング施策としてきちんと利用していきましょう。
口コミネタ
まずバズマーケティングに必要なのは、第3者に拡散したくなるような口コミネタです。
例えば、生活に役立つような知識やプレゼントキャンペーン情報など、私たちの生活において高い有益性をもたらす情報はシェアしたくなります。
また、さまざまな意見が生まれるようなテーマや、複数の回答から選ばせるようなテーマなどは、高い議論性があって拡散力があるでしょう。
そして近年で多いのはとにかく面白かったり、感動したりする、高いエンタメ性のある情報です。
これらの要素を含む情報は、特に多くの人に見てもらうことができる傾向にあります。
メディア
次に必要なのはメディアで、これには個人メディアと企業メディアの2種類があります。
個人メディアは、膨大なフォロワー数を持っている情報拡散力の高いユーザーのことで、その影響力の高さからインフルエンサーと呼ばれることが多いです。
そして企業メディアは、マスメディアをはじめとした多くの情報やニュースなどを取り扱っているメディアのことです。
近年では個人のユーザーが持つ影響力は甚大で、ケースによっては企業メディアが発信する情報よりも、インフルエンサーが発信する情報の方が信頼性があると認識されています。
まとめ
今回のコラムでは、バズマーケティングについてご紹介しました。
仕組みを理解して、SNS上で拡散されやすい投稿をすることで、広範囲に宣伝を行うことができます。
しかし、場合によっては炎上してマイナスイメージがついてしまう可能性があるため、SNSリテラシーをよく考えた戦略を練る必要がある点に注意が必要です。
誰でも簡単に始められるマーケティング方法でもあるので、ぜひ試してみてください。