世の中のさまざまな物事について技術が進んでいく中で、AI(人工知能)も着実に人々に順応しています。
AIにはできないことで、人に求められるスキルというのはあるのでしょうか。
AIは、将棋やチェスのプロとAIが対戦することや、人と会話ができるロボット、自動運転を可能にするなど、さまざまな分野で話題になっています。
AIに仕事が代替されることが進む波を乗り越えるために、必要なスキルを得ておきましょう。
AIができること・できないこと
AIはすでに顔認証などの生体認証、音声による文字入力や検索など、日常でさまざまな技術が使われています。
決まったルーティーンも得意ですが、膨大なデータに基づく判断ができるのはコンピュータの強みで、人間が何十年かけて身につけた知識も一瞬で学ぶことが可能です。
膨大な情報があれば、AIは人間関係を円滑に進めるために相手の気持ちを察して、空気を読むことができるのでしょうか。
人それぞれ、時間の経過により感情は変化し、心の中の複雑な感情というのは人であっても難しく、AIが気持ちを踏まえた判断をすることは難しいと言われています。
人と組織に必要なスキル
AIができることやできないことを理解して、AIと上手く付き合いAIが苦手な分野のスキルを身につけておく必要があります。
人より遥かに情報を蓄えたAIにはできないことで、人と組織に必要なスキルはどの様なものがあるのでしょうか。
読解力と考える力
さまざまなシーンで物事を要約し、分かりやすい文書を作成できる力が必要です。
そのために語彙力を上げ考える力を鍛えることが重要で、読解力を高めるために状況を判断して対応できる能力も養いましょう。
ものの捉え方や考え方を構造的、多角的に見て理解し、自身が感じたうえで意味合いを突き詰めることが重要なのです。
表面的ではなく深く考える力を向上させ、本当にそうなのか、本質は何であるのかを見極める思考力が必要となります。
ビジネスマナー
相手の常識や期待を予測して、周辺の配慮を考え自身がそれらに応える行動が取れる状態であることがビジネスマナーでは必須です。
表情や態度、身だしなみが適切であることは当然で、電話や来客の応対、訪問、席次や名刺交換に至るまで、心が通っていることが重要なのだといえます。
ビジネスマナーでは、相手に対する思いやりの心得があること、敬い気持ちを察すること、迷惑をかけないことが相手に好感を与えることにつながるでしょう。
プレゼンテーション
プレゼンテーションでは相手の目線で分かりやすく、効果的に提案できることが重要になります。
目的を明確にして相手の心理を察知し、共感してもらえる根拠を示し、本当は何を求めているのかを導き出す必要があるのです。
話し方も非常に重要なポイントですが、多くの経験をすることも重要です。
プレゼンテーションは、自分の熱い思いがこもった提案を採用してもらうためにあるので、まず会社や上司に自身の考えを採用してもらうことで基礎を学びましょう。
問題解決力
問題解決力とは、ゼロベースで考え物事を判断できる能力があるということで、問題を発見して特定する力や問題の優先順位を理解して解決しなければなりません。
解決に向けて真の原因を分析できる力を養う必要があり、日常の違和感や問題を引き起こしている根本がわかること、そして適切な解決策を選択することが重要です。
問題は見ているだけでは解決しませんので、解決に導くには問題について話しやすく、信頼できる
人であることが大切な要素といえます。
リーダーシップ・コミュニケーション力
リーダーシップをとるには、多様な価値観を持った人材を率いるため、周囲の人に信頼されていなければなりません。
目標や目的達成のために手段を定めて全体を導き、個人やグループ全体の管理や指導、適切な人員配置や人間関係に気を配り信頼関係を築く必要があります。
社内外で良好な人間関係の構築を行うために、相手目線で考えて行動し聴いて伝えるというコミュニケーション力も非常に大切です。
企画力
既存の戦略やビジネスの枠を超えた構想力を持つ企画力は、他との差別化という面でみれば高いスキルであるといえます。
現状調査や分析結果を自身のアイデアと結びつけ、説得力があることや具体性があること、費用対効果と想定リスクを洗い出すことが重要になるのです。
さまざまな成功事例やビジネスモデルの組み合わせなどを検証し、未来を予測して新しいアイデアを考える努力も必要でしょう。
チャレンジ力
チャレンジ力とは、リスクをとるということで、失敗を恐れず挑戦し続けリスクをしっかり受け止めながら前に進むことで新しい道が開けるという考えです。
何もしないでいることこそリスクであり、動かずに何もしないままでいるうちに、世の中の変化に対応できなくなる可能性があるといえます。
そのため、自分自身で考え行動し実践することが重要です。
まとめ
AIにできない、人に求められるスキルを集めてみると、まだ人が心で考え行動する必要があることがわかります。
その曖昧な境目は、まだ人にしかできない、そして人にしかわからない領域だといえるのではないでしょうか。
この記事で、AIについて興味を持っていただければ幸いでございます。
最後までご覧頂きありがとうございました。