「炎上マーケティング」といった言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
炎上マーケティングとは、インターネットを利用したマーケティングのひとつです。
今回は、炎上マーケティングの良し悪しというテーマで、ご紹介いたします。
「炎上マーケティングってなんだろう?」と思われている方や、これから自身のビジネスを成長させていきたい方に参考になる内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
炎上マーケティングとは
炎上マーケティングとは、webサイト上にある不適切と思われる発言や表現をもとに生じる「炎上」を、広告宣伝に利用する手法です。
例えば、ブログ炎上といった言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
このようなwebサイトなどに掲載された内容に対し、批判的なコメントが殺到して収拾がつかなくなるものをいいます。
また、週刊誌などの過激な見出しで販売数を稼いでいるように見える手法も、炎上マーケティングのひとつです。
成功例
ROMチョコレートというルーマニア国旗をパッケージにした、古くからルーマニア国民に愛されているチョコレートの成功例を紹介します。
1964年に発売開始されたチョコレートですが、このころのルーマニア国民の方はスニッカーズやマーズなどといった、アメリカのチョコを好んで食べていました。
そこでROMチョコレートの会社は「アメリカ色に染まってしまう」というアイデアを実行し、今までのパッケージをアメリカの国旗にしたのです。
これに対し、ルーマニア国民の愛国心に火が付き「なんでそんなことをするのだ」「アメリカにチョコまで支配されたら嫌だ」と炎上状態になりました。
これまで国産の商品に興味がなかった若者からも、大きな反響がありました。
その結果、同市場で20%という圧倒的なシェアを獲得した成功例は、とても有名です。
失敗例
問題発言を投下し、プチ炎上が発生する度に「すまんべえ」と謝るといった、まんべくんの失敗例を紹介します。
意図的に不謹慎な発言を行い、批判と引き換えに注目を浴びることで、結果的にフォロワー数が増えるというシステムです。
その結果、その「炎上マーケティング」が続き、太平洋戦争関連のツイートでは抗議が殺到してアカウント閉鎖に追い込まれたのです。
炎上マーケティングの正しい方法とは
では、炎上マーケティングの正しい方法とは、どのようなものでしょうか?
最初からネットやマスメディアで大きく議論を巻き起こすことを想定して戦略的に仕掛けた場合、炎上は成功といえるでしょう。
しかし、予想外にコンテンツが制作側の手を離れて1人歩きしてしまった場合などは、なんとか事態を抑えなければなりません。
その状態を「炎上した」と恐れて消極的な行動をとるか、「自分たちの主張が広く認知されるチャンス」と捉えて積極的な行動をとるかという判断も難しいところでしょう。
ここでは、もし炎上マーケティングをするのなら正しい方法を知りたいといった方に参考になる内容を紹介していきます。
オススメしない手法
炎上のみを目的とする場合、炎上マーケティングには大きなリスクが伴います。
当然のことですが、社会的地位を失うことにもなりかねません。
そのため、一般的にはオススメしない手法だといえるでしょう。
ビジネスの基本は、信頼関係を築くことから始まります。
炎上マーケティングで一過性の認知度を手に入れたとしても、結果長期的に多くの人を傷つけたり、ライバルが増えたりする可能性があります。
そういった点から、炎上のみを目的とした手法はあまりオススメできないといえるでしょう。
ユーザーの声を親身になって聞く
ビジネスの基本は、お客様との信頼関係です。
炎上マーケティングはこの信頼関係を無視した手法なので、一過性のものになります。
しかし、意図せず炎上してしまうこともあるでしょう。
そういった時に大事なことは、客観的なユーザーの声を親身になって聞くことです。
もしも何かフィードバックが与えられた時は、それを無視せずに真意に耳を傾けることが大切だといえるでしょう。
ユーザーのニーズを最大限にくみ取り、それを良い意味で裏切ることができるROMチョコレートのような炎上は、非常に効果的なマーケティングといえるでしょう。
まとめ
今回は「炎上マーケティングの良し悪し」をテーマにご紹介しました。
ビジネスをしている中で、日頃から何が起きても瞬時に対応できるように、自社ブランドに責任を持って事業を展開していくことが重要だといえるでしょう。
また、もし炎上した場合、どのような対応をするべきかというリスク管理を日々行うことが大切です。
世に送り出すものに対して強い信念があれば、炎上は恐れるべき事態ではなくチャンスになる可能性もあります。
このような点から、予期していない炎上をプラスに転じることができるかどうかは、日々マーケティングについて学んでいるかどうかにかかっているといえるでしょう。
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