５Ｇになると何が変わる？５Ｇサービスについて徹底解説！

2020年03月23日

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◆５Ｇとはなにか？
◆５Gはいつからスタートする？
◆５Gにできることは？広がる３つの可能性
◆４Gから５Gの世界へ

いよいよ2020年春から商用サービスが開始される５Ｇ。通信キャリアに使用されるほか、ゲームや医療、スポーツなどさまざまな分野で実用化が期待されています。話題の５Ｇの基礎知識や特徴を知り、５Ｇの世界を体感しましょう！

◆５Ｇとはなにか？

５Ｇとは第５世代移動通信規格のことで、簡単にいうと通信システムです。携帯を使用するときに耳にする４Ｇ(第４世代移動通信規格)の進化バージョンと考えるとわかりやすいでしょう。５Ｇには大きく３つの特徴があります。

1.大容量のデータを高速で通信できる

通信速度はより高い周波数ほど帯域幅が広くなり、通信速度の高速化や伝達できるデータ量も増大します。４Ｇで使用されている電波は最も高くて3.5ギガヘルツに対し、５Ｇはなんと3.7・4.5、そしてミリ波と呼ばれる28ギガヘルツ帯まで拡大。これにより、YouTubeやネットフリックスを始めとする動画コンテンツの大容量のデータのダウンロードやアップロードも高速化されます。

2.通信の低遅延

オンライン対戦など、リアルタイム性のあるコンテンツで気になるのが通信の遅延です。特に離れた場所にいると通信が遅れ、リアルタイム性に欠けてしまうのが元来の課題点でした。しかし５Gなら無線区間での通信遅延を0.001秒以下に抑えられます。４Gと比べると約10分の１になるため、ゲームやロボットの自動制御などリアルタイム性の高い分野での活躍が期待されます。

3.多接続が可能に

同じエリア内で同時にたくさんの端末が通信できることを多接続といいます。これまではひとつの基地局に多くの端末が同時にアクセスすると、接続できなくなる場合が多々ありました。例えばお祭り会場やスポーツ観戦スポットなどがそれに当てはまります。５Gは端末のアクセス可能台数を４Gの100倍にすることでこの問題を解消。１平方キロメートルあたり約100万台の端末が同時アクセスできることを可能にしました。

◆５Gはいつからスタートする？

５Gはすでに2019年からアメリカや韓国でサービスが開始されています。日本での導入は大手通信キャリアのNTTドコモやソフトバンク、KDDIなどが2020年春頃を開始のめどとしています。気になる通信料金体系も、各社まだ具体的な料金プランを発表していませんが、廉価な価格を目指しているとのこと。５G時代の到来により、ビジネスモデルも大きく変化するという見解を示しています。大手通信キャリアの意気込みに、期待が高まりますね。

◆５Gにできることは？広がる３つの可能性

５Gの進化した通信技術で、ありとあらゆるサービスが実現可能となりました。５Gにより実用化予定の注目サービスをご紹介します。

1.新感覚のライブ体験

５Gの特徴でもある高速大容量・多接続のおかげで、音楽ライブが進化します。これまでライブ会場でしか観られなかったパフォーマンスをスマートフォンで視聴可能に。しかもリアルタイムはもちろんのこと、カメラワークの切り替えや見逃し配信なども楽しめるようになります。ライブの臨場感や興奮を余すことなく体験できる新しい映像技術に期待が高まりますね。

2.五感を刺激するスポーツ観戦

５Gはスポーツ観戦とも相性バツグンです。2019年に行われたラグビーW杯では、一足早く５Gを使用したパブリックビューイングが行われました。５Gを使うことで４Kの高画質の映像が大画面で観ることができるほか、マルチアングルやリプレイなどスポーツ観戦をより楽しめる機能が充実。また、バスケットボール日本代表戦ではAR(拡張現実)ゴーグルを使用した試合観戦が行われました。 ARゴーグル越しにリアルな映像が視聴でき、見逃してしまったシュートシーンなどはすぐに自分で操作して見返すことも可能に。自分のペースでスポーツ観戦ができるようになったのも、５Gの新しい形です。

3.IoT社会の発展

IoTとはInternet of Thingsの略で、日本では「モノインターネット」と訳されています。これは名前の通り物を介してインターネット通信を行うこと。この名前だとピンとこない人も多いかもしれませんが、アレクサなどのしゃべる家電をイメージしてもらえばわかりやすいかと思います。５Gの通信速度の高速化により、IoT技術も大きくな進歩が期待されています。例えば産業界ではさまざまな機械をネットワーク接続して情報を収集することで、装置の遠隔操作や自動化が可能に。人員コストの削減や作業の効率化に大きく貢献します。医療業界では遠隔診察に５Gを取り入れることで、遠隔地の患者の診察ができるように。緊急時に役立つほか、医療の質や効率も向上するため導入へ期待の声が高まっています。