バリューチェーン
2021年06月17日

はじめに

バリューチェーンは、PEST分析、SWOT、3C、サプライチェーンなど様々な戦略思考フレームと並び、極めてよく使われる「ツール」です。

主にマーケティングや製造の業務で多く使われています。

バリューチェーンは、対象作業の全工程を網羅して工程毎に各工程の強み、弱みを表面化させるツールです。

誕生は、1985年にハーバード・ビジネススクール教授のマイケル・ポーターが著書『競争優位の戦略』にて提唱されました。

また、自社の事業を構成する業務や活動を調査し、各工程のコストを調べ、競合他社と比較した際の各工程の強みや弱みを明らかにすることを「バリューチェーン分析」といいます。

 

 

バリューチェーンの特徴

これは他のツールにも言えることですが、バリューチェーンも分析する間に、刻一刻とビジネスの局面が変わっていき、時間が経過することに情報も陳腐化していきます。

このように、時間をかけて分析結果が出してもすでに状況が変わっていたとなってしまうようであればツールの活用も本末転倒です。
また、バリューチェーンの分析に必要なさまざまな情報を全て洗い出そうとすると、かなりの時間や労力がかかります。

バリューチェーン分析は数ある経営判断をするためのツールの1つにすぎません。

分析範囲を特定したり、細かく掘り下げる領域とそれほど掘り下げない領域を分けたりするなどして、事前に大枠を決めておくことで効率よく分析ができるよう工夫しましょう。

バリューチェーン分析では、自身が所属する業界について分析をする必要があるので、思い込みや希望的な観測が入ってくることも十分にありえます。また自分自身でも気付いていない思い込みが混じってしまう可能性もあるでしょう。
主観が入ってしまうと、最終的な分析結果が正確でないものになってしまうこともあるので、常に客観的な視点で取り組むことが大切です。

 

 

 

バリューチェーンの概要

事業活動を機能(工程)ごとに分類し、どの機能で付加価値が生み出されているのか、他社と比較してどの部分に強み・弱みがあるかを分析します。

機能毎に着目することで、企業の活動を主活動(購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービス等)と支援活動(全般管理(企業インフラ)、人的資源管理、技術開発、調達活動)に分けられます。それにマージン(利益)を加えて全体の付加価値を表しています。

分析をおこなう際には、当然のことながら客観的に分析する必要があります。
これはバリューチェーン分析に関わらずほかのツールでも同様です。

 

1.自社の強みや弱みを把握するため

バリューチェーン分析を行うことで、各プロセスにおける付加価値を把握することが

できます。それにより競合他社と比較しての強み、弱みを理解することができます。

また、同時に競合他社の強み、弱みを把握することで、自社にとってどのプロセスで

勝負するかなど具体的なポイントが浮かび上がってきます。

 

2.費用対効果を意識し、リソースを最適に配分するため

バリューチェーンの分析は当然、データが必要となります。

この場合、必要となるデータは「コスト」と「時間」です。
どの部門においてどれだけの費用をかけているか、従業員の労働時間がどのくらいか

かっているかを明確にすることで、分析の精度が高まります。

 

 

3.自社のビジネス活動を流れで把握して再整理できる

競合他社のバリューチェーン分析もおこなうことにより自社のビジネス活動を他社のものと比較し、自社がどういう立ち位置にいるのかを再整理することができます。

これにより、自社の強み、弱みを把握することで、競合他社よりも優れた戦略で望む

ことができます。

 

 

バリューチェーンを使うにあたって

1.強みや弱みを明確にする

バリューチェーン分析は自社の各活動の強みや弱みを明確にするだけでなく、競合企業のバリューチェーンを分析すること(ただし、他社情報は取得しづらいのであまり深入りしないようにしてください)で求められる戦略がさらに明確になります。

 

2.強みのある工程を洗い出す

バリューチェーンを分析することで、自社の顧客価値に大きく貢献している活動が、品質なのかデリバリーの速さなのか、あるいはアフターサービスにあるのかなど、付加価値に貢献している活動を明確にすることができます。

 

3.十分にリサーチを行う

バリューチェーン分析によって活動ごとのコストを把握すると共に、その活動のトータルコストに影響を与る主要要因を洗い出し、改善または工程変更など検討します。

バリューチェーン分析によって戦略を立てる際に忘れてならないのは顧客の潜在・顕在ニーズです。ターゲットとする顧客が価値を認めるのは、品質なのか価格なのかあるいは品揃えなのかなどの十分なリサーチも必要です。

 

4.使い方をチューニングする

バリューチェーンは低価格戦略や差別化戦略など、企業が重要視する戦略によってチューニングする必要があります。これにより、注力しなければならない活動を明確にすることができます。

 

5.他のツールと併用する

バリューチェーンは内部環境を分析する手法ですが、企業の経営方針を定めるためには企業を取り巻く外部環境の分析も不可欠で、両方の分析を統合して戦略を策定することが重要です。

また、分析が大きくなってくると他のツールも活用する必要があります。

他にサプライチェーンなど、バリューチェーンと相性の良いツールも多数ありありますので、一度検索されるのも良いかと思います。

 

 

おわり

今まで、バリューチェーンもご存じなかった方も少しはバリューチェーンに興味を抱いていただけたら幸いです。

バリューチェーンを子存じの方も、また新たなるヒントが一つでも増えたらうれしい限りです。

バリューチェーンは他のツール同様覚えたからお終わりではなく、いかに活用できるかが鍵です。

みなさんもどんどんバリューチェーンを活用して、業績アップにつなげてください。

 

最後まで、お付き合いいただきましてありがとうございました。

 

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