動画が出来るまでのプロセス
2021年02月10日

今でこそ、youtubeを皮切りに、誰でも気軽に動画を作成・配信がになった。

人気が出ればお金を稼ぐ事も可能で、良い時代になったと思う。

しかし、動画を作るにしても質の高いものであれば、人の手や莫大な製作費と時間も必要になる。それこそ、SNS等の動画も大掛かりなものはプロが制作・管理する。

 

私事ながら、20年以上前に映像制作会社に勤務していた事がある。当時は現在の様なPC作成ではなく、アナログ手法でやっていた。今回は上記タイトルに沿い、その軸で執筆してする。

 

まず、動画制作のプロセスとしては「何をどのように作るか」を決める事から始まる。

その指揮をとるのが一般的に「プロデューサー」と呼ばれる監修・製作総指揮を役割とする者が依頼主から説明を受ける。

 

その対象のテーマは何か、焦点はどこになるのか

目新しいものがあるか、またあるとすればどういうものなのか、等を事細かく教わり状況により社外秘の資料も沢山所持する。それが制作のスタートになる。

 

その後、スタッフを集めての打ち合わせ。内容によってはそこにも膨大な時間を使う。

プロデューサーの説明を軸に作家が構成を考え、ナレーション等必要な時は台本もある。この場合はそれがすべての軸になる。不十分であれば、身動きが取れなくなってしまう。

 

次に実働の司令塔になる監督、つまり演出家が内容やカットをイメージした「絵コンテ」を作成し、イラストで流れやイメージを具現化・分かりやすくする。

この際に、演出自身も理解く深め、それぞれの画柄などのカットなども把握される。

 

それが終わり次第、納期から逆算したスケジューリングを監修者とその補佐で明確にする。出来上がったものに対する修正作業も計算に入れた上で考案し、すべてが見えていないと後から取り返しのつかない。スタッフ全員、アシスタントの経験がなければ到底務まらないと思う。複数の制作を同時進行する時期もあり、計算ミスは許されないとも思う。

 

そこから撮影や編集の場所と宿泊先、また日程を決める。場所次第では交通手段の手配もする。食事等の管理もアシスタントが管理する。大人数であれば、当然その分費用もかさむ。そういった細かい所も変動があるので、しっかり踏まえて早めに確保するのが重要である。

 

その最中、演出家の意向を知る為の打ち合わせをする事もある。完成された絵コンテを軸に、どういうカットを取るかを伝えてもらう。それによって政策の進行におけるきめ細かな段取りや指示も理解できる。必要な機材とスタッフ配置も分かってくる。

 

そこから撮影当日を迎え、基本的に初日は移動と対象の確認。

余談であるが、技術スタッフも比較的その時は時間には余裕を持てる。

必要なものがあれば空いた時間で用意する。普段睡眠も含めて少ない人は大体で初日に体力を回復している様にも思えた。

 

 

 

翌日から本格的に撮影に取り掛かる。とにかく中身が多い事がほとんどである。

状況によってチーム編成もしておき、連携をとりながら進める。その場でないと気付かない・思いつけない事もあり、臨機応変な対応を常に求められる。

内容の理解や把握が足りないと、意外な所で足元をすくわれる。

 

加えて何かしら準備の際も、周りをスムーズにするやり方が必要だ。時間ロスは大きな損傷に繋がる。空き時間ができた、また目途が付いた時点で余裕があれば、エクストラカットを撮影する事がある。完成品で視聴する時は、一本で撮る様にも見えるが、カットごとにパターンを設け、それぞれ撮影している。

 

また機材を使う際、準備には相当な時間を要する。撮影に大変なのは、この準備のタイミングが多いからである。アングルは当然の事照明の当て方や全体の写り方のバランス、関係のないものが写っていないか等もその都度チェックする。

ビデオエンジニアといった専門職がある位に必要不可欠な工程だと思う。

 

撮影が終わると、マスターのコピー作業。編集のためだ。現在はデータで管理・コントロールも出来るが、昔は編集のための仮編集も行われていた。

その数は1回の制作で100本を超える事もよくある。

 

コピー完了後、オフライン作業と呼ばれる仮編集になる。演出家は、作業に入る前にすべての映像をチェックする。作業は難航する。深夜まで、また徹夜になる事も少なくない。他の画と判別しにくいものも多数あり、ここの把握がされていない場合演出に迷惑を掛ける。アシスタントは作業前にすべてを把握し、先回りして補佐を担う。

 

また、当時のオフラインはVHSによるものだった。合成カットなどは目印をつける必要がある。中には30分を超える内容もあり、この作業が一番の生命線にもなる。

 

オフライン後、編集室での本編集作業に入る。画のフェードアウトやカット割りも作成した指示書にならい、エンジニアに伝えながら行う。先ほどの合成カットやグラフチャート等は、本編集でも相当に時間がかかる。座りの作業でも、体力と精神力を要求される。

 

そして、この時点で依頼主に試写をする事もある。重要な作品では、立ち合いに来る事もある。その際、表現に語弊がある場合は、修正をかける。その場で内容が変わる事もしばしばだ。

画の完成後、それは材料として保管される。白素材と言われ、後々の編集に使う。その後、テロップ入れ作業になり、資料等をガイドに間違いや文字を置く位置見え方なども確認して進めていく。

 

OK後、最終工程として音入れになる。表現の仕方も難しく、ナレーションの言い回しもリアルタイムで変更される事も非常に多い。英語版になれば、アメリカやヨーロッパでもニュアンスが若干違う事もあり、それぞれ別に制作される。

 

その後に再度試写をし、完成品が出来る。時折、最初から作り直す事もあるので気は抜けない。

その後、完全パッケージと呼ばれる完成品の再コピーをし、依頼主へ納品される。イベント等で流されたものを観ると、やりきった感じで充実していた。

 

当時はあまり貢献出来ず、色んな意味で大変だったが今思うと貴重な経験をさせてもらったと思う。今でこそ、加工などはPCソフトでやれるが、その原点をを肌で知れたのは、自分としても良かったと思う。

 

 

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